日吉津新鮮市場で支給されたばかりのおこずかいと引き換えにゲットした松葉カニ。
財布の中身は空っぽになってしまいましたが、茹でカニを中心にお腹いっぱい松葉カニを堪能できました。
保冷ケースに入れて持ち帰ったカニはまだまだ元気。
おつまみの一品目は親カニの外子。プチプチとした食感と濃厚な味わいがたまりません。
親ガニ3杯分の外子。コレステロールたっぷり、不健康な体にまっしぐらの一品です。
「カニ、まだ~」
キッチンでカニ料理作りを楽しんでいると、ツマミがなくて困っている嫁さんからヤジが飛んできました。
カニは女が剥くという亭主関白な家庭で育った嫁さん。
理不尽な環境で育った反動か、この手の食材を剥く作業は全て私の担当です。
松葉カニを食べやすくカットしても彼女が手を伸ばすのはカニみそやほぐした身のみ。
人が写真を撮っている間も、「スキあり!」とばかりにカニみそを持っていかれます。
「はやく剥いてよ~」
カニの身が食べたくなった嫁さん。しびれを切らして催促してきました。自分で剥けや!という心の声を飲み込み、松葉カニの殻を剥かせて頂きます。
「おいしぃ~~~」
はいはい、それは美味しいでしょう。
(人に剥いてもらった)茹でたての松葉カニの足にカニみそを塗りたくって食べるのは。
「これ、もうちょっとないの?」
どんな仕事でも、自分の手を動かさなければどれだけ大変な作業か分かりません。30分掛けてむしったむき身は3分で無くなりました。
敵もなかなかやります。
静かにお酒を飲まれているなと思ったら、甲羅の横にぎっしりと詰め込んでいた松葉カニのむき身が、いつの間にか無くなっていました。
日本酒と相性抜群の親ガニの内子。酒豪の嫁さんは甲羅を3つ(胴体や足は手を付けず)ペロリと平らげます。
1ヶ月分のおこずかいと引き換えに購入した松葉カニは食いしん坊の子どもたちとカニを剥かない嫁さんのお腹に、あっという間に消えていきました。
なんやかんや言ってもとにかく旨い、冬の松葉カニ。夫婦円満のため、来月のおこずかいが支給されたらもう一度境港に足を伸ばそうと思います。