会社でアプリの販売を検討している企画担当者、営業担当者向けに技術的内容は一切なし。
AppStore、GooglePlayでアプリを販売する際に知っておきたい2013年最新情報はコチラ。
その1、ストア表示名(AppName)、検索キーワード(Keywords)はマーケティング担当者と慎重に考えよう
AppStoreで表示されるアプリの名称について。
アプリをAppStoreに公開する際はiTunesConnectというAppleのWebサイトでアプリ名称、説明、アプリプログラムを登録するのだけれども、全て英語表記ということもあり、なかなか分かりにくいサイト(サービス)だ。
中でも、アプリの名称と検索キーワードはアプリの登録申請時、またはバージョンアップ時しか修正できず、一度登録すると気軽に変更できない。
Appleへアプリを申請する際は開発者だけで作業するのではなく、営業、マーケティング担当者と慎重に検討した上で登録したい。関係各所への周知も忘れずに。
変更したいと思っても、バージョンアップ申請から反映まで1週間以上は掛かってしまう。
その2、AppStoreとGooglePlayではアプリの販売価格設定が異なる
AppStoreの販売価格は100円、200円、300円等、Appleが決めた価格帯のレンジから選ぶ。自由度は少なく、為替変動による価格調整もAppleのルールに従うしかないれけども、選ぶだけなので簡単だ。これに対してGooglePlayは各国の税率を考えながら自分で設定する。
各国の税率を自分で調べる必要があり、かなりメンドクサイ。
GooglePlayでのリリース作業時にはまったポイントだ。
その3、iTunesConnectでアプリを登録、Appleへ申請する作業はかなりしんどい
AppStoreでアプリを販売する為には開発が完了したアプリをiTunesConnectというAppleのWebサイトから登録、申請する。
この登録申請作業、”証明書”、”キーチェーン”、”プロビジョニング”等、専門的な用語が多く、開発会社ならまだしも、一般企業の担当者にはかなりキツイ。
※大半のケースは開発会社に権限移譲してアプリの登録申請作業を依頼することになる(一般的に5~10万円程度の費用が発生)と思うけれど、iTunesConnectの権限設定上、「A社の開発したアプリはB社が見えないようにしたい」という設定が出来ないので複数の会社が開発している場合、機密保持の観点で検討が必要だ。
その4、Googleプレイで世界に販売するのは敷居が高い
最初は気軽に世界中で販売できると思っていたけれども、GooglePlayはとにかく敷居が高い。
GooglePlayの場合、AppStoreと異なり、アプリの販売価格、税率、内税・外税表記、売上に対する税務処理など、かなりのことを自己責任で行わなければならない。
海外でアプリを販売する場合、販売対象国の商習慣から税率、納税方法等を調べて対応しなければならないけど、これって中小企業レベルにはかなり敷居が高い。
分からないことは税理士に相談するのが無難だ。
その5、最近の審査はあっという間に完了する
巷には2週間とか、もう少し掛かったという情報があるけれど、先日申請した際は10日で完了した。
しかも、レビュー待ちからレビュー状態→販売可能状態になるまでは30分というスピード審査で有った。
最近は早くなったのかな。
その6、プロモーションコードはバージョン枚に50件、4週間有効
注意しなければならないのは、アプリをバージョンアップした時。
バージョンが変わったので新たに50個発行できるようになるけれど、旧バージョンで発行したプロモーションコードは利用できなくなってしまう。
ご利用は計画的に。
その7、Googleプレイの登録作業は楽勝
作業的にはエンジニアでなくても、今時のWebサービスを利用されている営業担当者なら誰でも出来る。
しつこいけれど、販売価格の設定は(税務処理も含めて)大変だ。
その8、インハウス版の利用規約を正しく理解していない開発会社もある
AppStoreでアプリを販売するなら迷うことなくスタンダード版の契約を行う必要があるけれど、アプリマーケットが出来てまだ数年、開発会社によっては正しく規約を理解していない会社もある。
担当者の「問題ないですよ、これを使えば大丈夫ですよ」という発言を鵜呑みにせず、開発したアプリの利用方法、販売方法を踏まえ、慎重に確認したい。
その9、アプリ開発会社でない一般企業がチャレンジする時は何でもやる精神で
アプリの開発作業、
契約、入金、納税などの経理作業、
販売、マーケティングなどの営業、プロモーション作業、
リリース後のカスタマーサポート、もちろんシステム的な運用管理。
色々な部署とのやりとりが必要になるし、場合によっては他部署の作業も対応しないと話が進まないことも多い。
始めてアプリを販売する場合、何でもやる精神で取り組もう。
その10、Android版アプリの開発、販売は気楽に攻めろ
OSのバージョンに依存する動作も多いので、全ての機種で同じように動作するとは期待しない方が良い。
Android版は開発会社のアドバイスに従うか、思い切って売れ線機種、OSはAndroid4.0以上を補償対象とするなど、割り切ってみるのも良いだろう。
その11、利用許諾
AppStoreでアプリを販売する場合、日本以外で販売するケースも多いと思うけどその場合に利用許諾を用意するのは大変な作業だ。
各国ごとの法律を調べて、英文で作成しなければならない。
税理士に正しく確認したとしても翻訳会社の対応に不手際があったら台無しだ。
その12、プロモーション、プロモーション、プロモーション
それは、
とにかくプロモーションに尽きる。
AppStoreで1ヶ月にダウンロードされるアプリの本数はAppleの発表によるとだいたい20億本。Storeには類似のアプリが山のように並ぶ。
メディアに取り上げてもらうなどのプロモーション戦略を練りに練ろう。
その13、アプリの説明は利用シーンがイメージできるシナリオを
どのような課題に対してアプリを使い、どのような結果になるのか、分かり易いシナリオがいい。
単に何々が出来る!と言った宣伝ではユーザーの購買動機を刺激できず、販売に至らない。
AppStore、GooglePlayでアプリ販売をする時のポイント、最後に>英語が読めないとしんどい
最後に、Appleとの開発者プログラムの契約からiTunesConnectでのAppStore販売申請まで体験して感じたこと。
とにかく英文に触れる機会が多く、英語が読めないとつらい。
これからアプリ販売にチャレンジされる担当者の方、今から英語に慣れておくか、英語に強い社内メンバーにあらかじめ翻訳をお願しておこう。
とにかく英文に触れる機会が多く、英語が読めないとつらい。
これからアプリ販売にチャレンジされる担当者の方、今から英語に慣れておくか、英語に強い社内メンバーにあらかじめ翻訳をお願しておこう。