年末年始、定番のお刺身材料として食卓に上るカンパチと鯛。青魚としてはカンパチよりハマチやブリの方が一般的だが、カンパチは切り身の色が変わらず、いつまでも美味しそうな見た目を保つのが魅力。お刺身材料としてポピュラーな2種類のお魚を一匹買いして食べ比べてみた。
中々のイケメン、美味しそうな目をしている。
刺身にするため頭を落として三枚に下ろしていく。
青魚を捌くのは久しぶりだったのでホネの下に包丁が入ってしまった。魚屋ならドヤされる、ヘタすぎる三枚下ろし。
腹骨をすく。切るのではなく、包丁を下ろして上げる感じ。薄い膜は刺身に切る時に取り除く。
次は鯛を捌く。
皮の旨味、食感を楽しむため湯引きにして生チリを作ることにした。熱湯をかけて氷水で冷ます。三枚に下ろす前に湯引きするのが魚屋流だ。
大名下ろしで。
関係ないが、夕食のわき役である海老を解かす。コストコ産のジャンボパックなり。
鯛の生チリ。
食感も楽しめるように厚切りにしてみた。養殖の鯛ではあるが、冬の鯛は脂が乗って青ネギ、もみじ下ろしの薬味で食べるとなかなか美味しい。
刺身は食べる直前に作り、冷蔵庫に入れないのがおすすめだ。
こちらはカンパチ。片身全て刺身にしたので刺身皿が山盛りになってしまった。
厚切り、薄切り、部位に応じて様々なカットで楽しんだカンパチは程よい脂と甘さでやっぱり美味しい。
カンパチと鯛のお刺身勝負。
年末年始の食卓を彩る鉄板お魚対決。勝敗を決めたのは意外なわき役、鯛アラの潮汁だった。
刺身を食べた後の微妙なお口をさっぱり流す鯛の優しい味。一杯飲んだ後のお吸い物に勝るものはない。魚を一匹買いした時は美味しいアラも忘れずに。