クックパッドにも乗っていないシメ秋刀魚(シメ鯖)のレシピ
9月に入ってから我が家の食卓に登場することも増えた秋刀魚ですが、今日は脂が乗った秋刀魚をとっても美味しく食べられる、シメ秋刀魚(シメ鯖でも応用可)の賢い作り方をご紹介します。
元魚屋が伝えたい、魚屋流のシメ秋刀魚(シメ鯖)の作り方。「シメサバ 作り方」で調べたクックパッドにも載ってなかったので、
「マジで!すげえええ!!」
と驚かれること間違いなしの大技です。
シメ秋刀魚(シメ鯖)の賢い作り方
結論から述べると、秋刀魚や鯖を酢につけるとき、バットやお皿を使うのではなくナイロン袋を使います。こうすることで、少量の酢でも魚の身全体に酢をしみ込ませることができ、お得感120%です。
魚屋がバットやトレイを使って酢につけるのは、秋刀魚や鯖が5本以上あるとき(魚屋では青物を「本」と数えることがあります)少量の魚をつけるときは、ナイロン袋を利用します。トロ箱2箱(鯖なら50本以上)以上の魚をつけるときは、桶を使います。
ナイロン袋を使うメリット
以下にシメ秋刀魚(シメ鯖)をナイロン袋でつけるメリットを5点あげます。
1.酢が節約できる
今回は厚みのない秋刀魚を例にしましたので分かり難いですが、バットでつける場合と比べ、大幅に酢の使用量を節約できます。鯖をバットでつける場合は大量の酢が必要ですが、ナイロン袋を利用すると、魚の大きさや形を問わず、最小限の酢でつけることができます。
2.ムラなく酢をしみ込ませることができる
クックパッドにも載っていましたが、ムラなく酢をしみ込ませるための魚をひっくり返す作業は不要になります。バットでつけても同じことが言えますが、魚の身と身がくっついた部分は酢がしみ込み難いので、30分毎に「モミっ」としてあげましょう。
3.洗い物が増えない
魚をつけるためのバットや皿など、魚臭く酢臭い洗い物を減らすことができます。
4.酢加減の確認が容易
シメ秋刀魚、シメ鯖の味は酢加減で大きく変わります。
気になる酢加減、一般的には1時間~2時間の範囲が美味しい酢加減ですが、つかり過ぎで酸っぱいのが苦手な人も、シメ鯖は真っ白になるまでつけろ!という酸っぱい系の人もナイロン袋でつけるシメ秋刀魚(シメ鯖)なら酢加減の確認も簡単です。
5.やってる感が味わえる
ナイロン袋で酢を節約することでエコな気分が味わえます。
(「ナイロン袋をむだにしてるじゃねーか」というご指摘はご遠慮お願い致します)
実際に使った酢の量
今回使った酢の量はたったこれだけです。
どうですか、少ないと思いませんか?(酢を注ぐ時、手が滑ったため)今回はこれでも多めに酢を使いましたが、この半分の量でも問題なくつけることができます。
「マジで!すげえええ!!」と思われなかった方も、ぜひお試し頂ければと思います。
青魚が苦手な人にもオススメ
写真は日曜日に魚屋で買った秋刀魚で作ったシメ秋刀魚です。
塩につけた時間:40分、酢につけた時間:50分は臭み消しにちょうど良い酢加減。
日曜日は市場が休みになるため、土曜日に仕入れた秋刀魚になります。鮮度的に生で食べるには不利な状況ですが、シメ秋刀魚なら青魚特有の臭みを抑え甘みと旨みが引きたちます。
本当に伝えたい、魚屋流シメ秋刀魚(シメ鯖の作り方)
元魚屋流の賢いシメ秋刀魚(シメ鯖)の作り方はナイロン袋でつけるセコ技ではありません。
魚を酢につけるとき、昆布を入れると旨みが増しシメ秋刀魚(シメ鯖)が劇的に美味しくなりますが、この昆布をハサミで2mm程度にカットし、つけてみて下さい。
細切りにすることで昆布の断面からより多くの旨みを引き出し、魚全体に昆布の旨みをしみ込ませることができます。
ハサミでチョンチョンと切るだけなので簡単ですよ。
秋の魚は、細切り昆布でつけたシメ秋刀魚(シメ鯖)がおすすめです。