こんにちは、2児のパパです。
要約すると魚は一匹買いがお得、自分で調理して作り立てを食べさせると子どもは魚好きになりますよ、食べることが大好きにな生意気な子どもになって自分のクビをしめますよ、という話です。
後はダラダラ続きますので好みでどうぞ。
後はダラダラ続きますので好みでどうぞ。
私 「今日のご飯、何がたべたい?」
長男 「えっとね、、」
長男 「たいのおさしみ!」
へいへい、かしこまりました。
激安スーパーまで鯛を買いに行かせていただきますよw
1時間後
で、広島の激安スーパー、エブリイで買ってきた鯛がこちら。
プルプルで鮮度バツグン、愛媛産の養殖鯛は1.2キロサイズで1,580円でした。
(なんで養殖なの?と思われるかもしれませんか、子を持つこの時期は天然より養殖鯛の方がおいしいからです)
ホレ、重たいじゃろう、参ったか!
(なんで養殖なの?と思われるかもしれませんか、子を持つこの時期は天然より養殖鯛の方がおいしいからです)
ホレ、重たいじゃろう、参ったか!
ここでひとつ、魚の原価に関するお話。
”1,580円”が高いか安いかは相対的な価値なので何とも言えませんが、魚屋の仕入れ値である市場価格や、既製品のブロックや刺身を買うことに比べたら、間違いなくお買い得なお値段と言えます。
私は元魚屋なのでニオイだけで原価が分りますが、うさんくさいので水産庁の統計データを引用しましょう。
養殖鯛の市場価格は水産省の統計資料「養殖マダイの入荷量と単価の推移」によると1キロ当たり1,000円前後。
養殖鯛の市場価格は水産省の統計資料「養殖マダイの入荷量と単価の推移」によると1キロ当たり1,000円前後。
1.2キロの鯛なら、原価は1,200円です(サルでも分る計算ですね)
1,200円で仕入れた魚を1,580円で販売するということは驚異の原価率75%。人件費、水道・光熱費、配送費を考慮すると、もってけドロボーの赤字価格であると言えます。
※独自の流通ルートがある場合はこの限りではありません
出典 水産省平成25年度水産の動向調査 養殖業の経営より
1匹売りの鯛がこの値段にできるのは、切り身や刺身で販売するのに比べコストが掛からないということもありますが、一番の理由はこちら。
”魚屋は朝イチにお店に来る顧客を大切にする”
全ての商品で儲けなくても、他の商品で儲ければいいのです。お客さんに喜んでもらわないと楽しくないですからね。
参考までに、1.2キロくらいの鯛なら刺身用のブロックで片身980円、背と腹の4つ1になると背が680円、腹が380円とさらに割高になります。
鯛アラも単品で買えば380円くらいはしますよね。
1匹買いの問題は使い切れるかどうかですが、食べ手がいるのなら一匹買いが間違いなくお得。
魚屋はその日仕入れた商品をその日に売り切ることをミッションとしているので、”絶対売れる”商品は目玉商品としてお買い得価格に設定されていることが多いです(私もそうしてました)
どうでもいいですが、信じられないほどおいしいイカの一夜干しも自分で作れば1匹100円程度。
ベランダがイカ臭くなるのが唯一の難点ですが、冷凍モノの一夜干しに比べ、うま味3倍で気絶するおいしさです。マジでね。
おいしいものはおいしく食べさせる。これが食育の基本です。
刺身を食べさせるなら、子どもたちが席に着く30分前にさばき始め、切り立ちが食べれるようにします。煮付けも同様に食べるときに炊き上げる。
魚料理の時はまともに座って食べられないのでメンドクサイです。
「厚切りは飽きたから薄く切って」
平造りに薄造り、2児のママのオーダーはさらにメンドクサイ。鯛の皮や、(新鮮な場合は)コリコリの胃袋なんぞもトッピングしろと指示が入るのでマジでメンドクサイです。。
この日のメニューは鯛を中心に鯛尽くし。
・鯛の刺身(平造り)
・鯛の刺身(薄造り)
・鯛のアラ炊き
・鯛のお吸い物
・イカの一夜干し
・サラダ
・冷奴
・鯛茶漬け
子どもの舌は大人以上に繊細なので、アラ炊きにウロコが付いているなど論外、煮る前に熱湯をかけ余分な油と臭みを抜き、生姜を少々いれて甘口で炊き上げます。身がホクホクになるよう、強火でね。
私が席に着くころには刺身は数切れ、アラ炊きは子どもたちが食べ散らかした残りカスのみというありがたい状況ですが、これも食育。
おかずが足りなかったので鯛茶漬けにうに醤油をかけて”鯛うに茶漬け”をいただきました。
というわけで、魚を買うときは1匹そのまま姿で買う。調理済みの魚は楽チンですが、味は半分死んでます。
魚の原価を知りたかったら水産庁のWebサイトへ。原価率50%なら普通、それ以上ならお買い得と覚えましょう。
以上、元魚屋のお魚の話でした。