松葉カニはどこで買うのが安い?値切れるの?市場が休みの日(日曜、祝日)でも松葉カニは買える?足折れの松葉カニ、箱入りの松葉カニでも美味しい?生のカニとボイル済みのカニはどっちを買えばいい?
せっかく松葉カニを買うなら美味しいカニをお得に手に入れたいですよね。松葉カニを求めて米子へ足を運ぶこと10年、元魚屋の経験と冷やかしで得たノウハウをもとに鳥取県境港で松葉カニを安くお得に購入する方法をまとめてみました。
広島の松葉カニの相場と鳥取の魚屋の相場
広島近郊で贈答用ではなく自宅で思いっきり松葉カニを食べるのが目的なら、鳥取県西伯郡日吉津村のイオン日吉津店敷地内にある「日吉津新鮮市場」でカニを買うのが一番安いです。
同じ品質の松葉カニなら「日吉津新鮮市場」と広島の魚屋で販売されている松葉カニの相場は1.5倍くらい広島の方が高く、数杯購入するなら足代を考慮しても鳥取で買う方が安く購入できます。
足が1本欠けているなど、見た目にこだわらないなら値段の差は更に広がり、地元ならではの足折れ、甲羅割れのB級品のカニが数枚詰まった箱買い(地元で消費されるため、県外には出回らない)なら、値段の差は数倍以上。
広島市内から片道170kmの移動が苦にならないなら、鳥取の魚屋で購入するのがおすすめです。
観光用市場と日吉津新鮮市場の違いは?
境港水産物直売センター
場所:鳥取県境港市昭和町9-5
営業時間:8:00~16:00
定休日:火曜日
境港魚市場に一番近く、昔ながらの市場感が感じられる場所。
圧倒されるほどの魚が並び、活気もある市場ですが、地面が魚汁や氷で濡れている場所も多く、ロングスカートや子どもの服が汚れないよう注意が必要です。
観光客向けの市場なので定価で買ってはならず(何も言わなくても店員の方からおまけや値引きを持ちかけてきます)交渉次第で2割引くらい余裕で値切れます。
無料の駐車場が併設されていますが、隣にLサイズミニバンやSUVが駐車するとドアが開けられなくなるので大型車は道路脇の駐車スペースがおすすめです。
ごちゃごちゃ述べましたが、見るだけでも楽しい施設です。
ドアパンチにびびるなよっ!
大漁市場なかうら
場所:鳥取県境港市竹内団地209
営業時間:8:15~16:30
定休日:年中無休
設備が充実しており店内もキレイ、最も観光向けの市場です。
お食事処やお土産ショップもこの3店の中では一番充実しています。
夢みなとタワーや正面には弓ヶ浜が見えるなど、周辺を散策するのも一番適しています。
その分、松葉カニ、鮮魚の価格は観光客用のお客様価格ですので頑張って値切るか、冷やかすだけで別のお店で買いましょう。
日吉津新鮮市場
場所:鳥取県西伯郡日吉津村日吉津1026−1
営業時間:9:30~18:30
定休日:年中無休
質の良い松葉カニを地元価格で買うならココ!
米子ICから車で約5分とアクセスも超絶便利、イオン日吉津店の駐車場敷地内にある生鮮市場です。
観光向けというよりは地元向けの魚屋(肉屋、八百屋もあり)さんですが、近年はお手頃価格の松葉カニを求める観光客の方が多くなっています。
特売日(シメサバが100円など、とにかく安い)は地元客でとんでもない混雑状況になるのと閉店間際はタイムサービスをされていることもありました。
土曜日の開店直後は品出しが間に合っていないことが多いので、10時過ぎくらいに訪れるのがよいかも知れません(売り切れごめんの商品を狙うなら開店時間から待つしかない)
その場で食べたりは山芳海産の海鮮丼くらいしかないので観光目的には向いてませんが新鮮な魚が地元価格でお買い得。「夕飯の魚を買う」という観点なら島根のお魚センター、下関の唐戸市場よりも断然おすすめです。
車で5分程度の距離におかしの壽城があるので甘党の方は立ち寄ってみてください。
個人的には、
境港水産物直売センターで観光客気分を味わい、日吉津新鮮市場で地元のおばちゃんに紛れて自宅用の食材を吟味するのがおすすめです。
日曜日でもカニは買えますか?
鳥取で最もカニが安い?日吉津新鮮市場の例になりますが、日曜日、祝日は水揚げがないので店頭に並ぶカニは前日水揚げされたカニになります。
前日のカニということで鮮度が落ちるのは当然のことですが、店頭に並ぶカニの量自体も平日、土曜日に比べ少なくなってしまうので安くて質の良いカニを狙うという観点なら避けた方が無難です。
結論:カニは土曜日に買え。
足折れのカニでも味は変わりませんか?
足折れのカニは2種類あり、カニが成長する過程で足が折れてしまい、再生中(折れた箇所に殻が再生し身が露出していない)のものと、水揚げ中に足がボキッと折れてしまい身が露出しているものがあります。
前者の場合は見た目と足が1本少ないなどの量的な違いだけで味は変わりません。
後者の場合はボイルする際に折れた関節から水が入ってしまうなど味に影響があります。また、甲羅が割れている場合はカニみそが流れ落ちてしまうなどカニみそ好き(嫌いな人おるんか?)はグーパンチよりも痛い影響と、松葉カニの多くは底引き網で水揚げされるため、殻の割れ目から泥が入り、カニみそ、身に混ざるなどの影響もあります。
※足折れ、甲羅ひび割れ有の松葉カニ。7匹入って3,800円でした
足折れ(修復済み):少し安い 5,500円
足折れ(傷あり):かなり安い 3,000円
甲羅割れ:めちゃくちゃ安い 1,500円
甲羅が割れて砂も入っている:とんでもなく安い 1,000円以下
以上、味については少なからず違いがありますが、カニみそは少なくてもいいから身をたくさん食べたい場合や予算的な都合がある場合、むしろ積極的に狙いたいのが足折れのカニです。
※1杯あたり600円以下の激安松葉カニですが、足の身入りはバツグンでした
ボイル済みのカニを温め直して食べたいのですが
ボイル済みのカニは冷たいままでいただくのが一番おいしいと思いますが、味と風味を落とさないように温め直すなら、ラップをしてレンジで軽く温める、軽くあぶって焼きカニにするなどがおすすめです。
ボイル済みの冷凍カニは水炊きなどの鍋に入れ、茹で直すと「うま味」が全部流れ落ちてしまいます。
カニカマよりもマズくなるので絶対にやめましょう。
以上、途中からカニの買い方ではなくなってきましたが、カニの賢い買い方まとめでした(気力があれば後日追記しようと思います)