こんにちは。
広島のしょぼいイクメン、ハマジです。
今日はワタクシおすすめのコラムをご紹介させていただきたいと思います。
今回ご紹介するのは日経ビジネス(その他連載多数)の人気コラムニスト、フェルディナント・ヤマグチさん執筆される「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」
この「走りながら考える」、フェルディナント・ヤマグチさんという覆面エスタブリッシュメントが独自の視点と切り口でクルマについて時に褒め殺し、時にこき下ろし、開発の裏側やエピソードをほじくり出すとてつもなく素晴らしいコラムです。
私がこのコラムを知ったきっかけは、会社の先輩に乗っけてもらって以来の大ファンである日産GT-Rについて、GT-Rと同じくらい有名な元開発責任者の水野和敏さん(現在は日産を退職しHAITEC JapanのCOO)の開発エピソードを調べているときに”たまたま”ヒットしたもので、これが読んでみるとクソ面白い。
鼻血が出るほど面白い。
他のネット上の記事は全てクソだと思わずにはいられないほど面白い。
※何がそんなに面白いかは(少し古いですが)下記の記事をご覧ください
暗いニッポンを吹き飛ばせ!「水野劇場」第2幕、阿吽が分かるチームが強い
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110105/217812/
読むには無料の会員登録が必要なため、一部引用させていただきます。
仕事なんて楽しいワケがない!プロは客に尽くして喜ぶものでしょ
水野:お客様の土俵に上がるのがプロではない。どこのデザイナーが、休みの日にお客様に売ったとの同じ高い服を着て街をチャラチャラ歩いて、“私はファッションデザイナーでござい”なんて言っていますか。そんなデザイナーを誰が一流と認めます?
お客様に売ったクルマを休みの日に自分も乗って楽しんでいます、なんていうのは、パリコレで売った服を2着作って、私も1着休みの日に着ていますって言うのと同じことだ。
フェル:う~ん、そういうものですかね。
水野:いいですか、人のために尽くせるのがプロ。自分のために楽しむのは趣味。これははっきりしておきたい。自分のために楽しむんだったら自分でカネを払えって。人を楽しませることができるから、プロとして給料をもらえるんだ。ものすごい単純。それが今、趣味とプロとの境目がどこにもない。自分も金持ち気分で乗ってみなくちゃ金持ちの気持ちが分からない、と言うのなら、テメエで金を払えってんですよ。分からない物、未知の物ですら人を楽しませることができるからこそプロなんだ。
水野:仕事は苦しいもの。でも、その苦しさの先に、苦しみの結果に、人が喜んでくれる顔があるから楽しいんだよ。
フェル:水野さん、苦しいですか?仕事。
水野:あたりきよ。俺、正直言って今でも胃潰瘍で、胃から血を流しているんだぜ。この鞄の中にも、どっちゃり医者からもらった薬が入っているよ。胃カメラの写真もあるけど、見てみるかい?
フェル:け、け、け、結構です......。
水野:もう潰瘍だらけだよ。円形脱毛症なんか、何回なっていると思う?仕事で楽しいことなんて、これっぽっちもありゃしないよ。仕事は辛くて苦しくて当たり前。本当に苦しい。でもそれでいいんだ。この苦しさが、いつかお客さんの笑顔になって絶対に返ってくると信じているから。だから今は、苦しんで苦しんで苦しみ抜いて、悩みに悩んで良いクルマを作るぞ、と自分に言い聞かせて仕事に当たれるんだ。
出典 日経ビジネスオンライン
プロの仕事は客のため。
仕事の価値はお客さんが決める。
仕事は辛くて苦しくて当たり前。
苦しんで苦しんで苦しみ抜いて、悩みに悩んで良いクルマを作る。
男、水野和敏さんの仕事観。
今どきの若者には寝言のように聞こえるかも知れませんが、上のリンク「第2幕、阿吽が分かるチーム」に登場される2人の部下のタバコ部屋のエピソードを読んでください。
仕事が楽しい昭和生まれのオッサンは泣けるはず。
やれ残業が多い、男性の育児・育休、イクメンとは無縁の世界(だって自分が死ぬ気で仕事してるのだもの。子育てどころじゃない)ですが、今の日本に必要な人だし、こういう「男」の周りで働いているお父さんは、子どもや他の男から見てもカッコええですよね。
というわけで、フェルさんのコラムは面白い。
それから、水野さんのような「男」が日本を救う(台湾いっちゃったけど)
残念ながら、イクメンが日本をダメにする?