2ドライバ搭載、ハイブリッド型イヤホン「MAGAOSI BK50」レビュー|蕎麦が好き

2ドライバ搭載、ハイブリッド型イヤホン「MAGAOSI BK50」レビュー

今回紹介するのは中国製のハイブリッド型イヤホン、MAGAOSI BK50です。

木の温かみが伝わる木製カナル型イヤホンでダイナミック+バランスド・アーマチュア(BA)型の2ドライバ搭載。

バランスド・アーマチュア(BA)型は一般的にコストが高くなるものの、ダイナミック型に比べ高い出力が得られ、中~高域の再現力が高く解像感の高い音質と言われています。

肝心の音質はどうなのか、さっそくいってみましょう。


パッケージ


MAGAOSI BK50は箱に入っています。

ラベル及びマニュアルは英語・中国語で日本語表記はありませんが、問題はありません。

ラッピングすればギフトにも良いと思います。


スペック


次にスペックです。

インピーダンスがやや高めですが、イヤホン・ヘッドホンの音質はスペックではほとんど分からないと感じています。

クルマのオーディオに例えるといくらスピーカーの性能が良くてもバッフルボードやデッドニングをしなければ本来の性能を発揮できません。

環境に依存する部分が大きく、実際に聞くしかないと思います。

●仕様

型番:Codio-BK50
タイプ:カナル型イヤホン 
駆動方式:ダイナミック+バランスド・アーマチュア型 
再生周波数帯域:20Hz~20KHz
インピーダンス:32Ω
音圧感度:100dB+-1dB


付属品


中価格帯のイヤホンらしくカーボン調のイヤホン収納用ケースが付属しています。

イヤホン本体
イヤパッド×3(S/M/L)
イヤホン小型ケース
検品合格書

CollectionAudioが販売する「MAGAOSI BK50」は1ヶ月以内で無料交換補償と1年間以内の技術サポート付です。


イヤホン


ハウジングは木製で温かみがあります。取り外しは出来ません。

コンパクトな筐体にダイナミックとBAドライバが納められています。

グリルが見えるため一見すると音漏れが大きそうですが、iPhone純正イヤホンと比べても大差ありません。

イヤパッドが3サイズ付属しているため、耳の大きさに合わせることができるのも大きいと思います。


ケーブル、リモコン、プラグ


ケーブルは細目でやや心もとない印象。リケーブルはできません。

リモコンは3キー搭載で音量アップ、ダウン、中止・再生ができる便利なものです。もちろん、マイク付き。

プラグは金メッキ加工されています。


音質


音質レビューの前に「MAGAOSI BK50」の特徴であるハイブリッド型(ダイナミック&バランスド・アーマチュア型)駆動方式について。

ダイナミック型ドライバのイヤホンはボイスコイルに音楽信号を流し、振動板を振動させることで音を出す方式です。

シンプルな構成で低音域の再現力が高いと言われています。

バランスド・アーマチュア(BA)型はボイスコイルに電流を流し鉄片(アーマチュア)を振動させ、その振動をドライバーロッドが振動板に伝えることで音を出す方式です。

振動板が震えるような構造で振動板自体が小さいため、入力信号に対するレスポンスがよく、中高音域の再現力に優れていると言われています。

ダイナミック型に比べ複雑な構成となり、中高音域の再現力が高い反面、低音域が弱いという特徴があります。

ハイブリッド型はコストが高くなるものの、ダイナミック&バランスド・アーマチュア(BA)型それぞれの弱点を補い、より広いレンジの音を表現できる駆動方式になります。


●高域

バランスド・アーマチュア(BA)型ドライブらしく、原音に忠実で解像感の高い音質です。

比較したオーディオテクニカ ATH-CKS55に比べ、これまで聞き取れなかった原音も聞こえるようになり、価格を考えると十分な再現力です。

●中域

高域と同様にスピード感のある中域で、音の抜け方もスムーズでボーカルを邪魔しません。

●低域

音の厚みは比較的あるものの、重低音は控えめに感じます。

低価格帯のイヤホンにやたら低音が出るモデルが多い中、無理のない感じは好印象。


iPhone純正イヤホンと比較


iPhone純正イヤホンApple EarPodsと音質を比較してみました。

iPhone純正イヤホンは高音質とまでは言えないものの、バランスが良く聴きやすい音質と感じています。高音・低音のバランスもよく、どんな音源でも聞きやすい。

そんなiPhone純正イヤホンと「MAGAOSI BK50」を比較すると、ダイナミック&バランスド・アーマチュア(BA)型を採用するだけあり、高域の再現性や抜けは「MAGAOSI BK50」が優位。低域は「MAGAOSI BK50」方が重みがあるものの、極端な違いはないと感じました。

●仕様

不明

オーディオテクニカ ATH-CKS55と比較


5年前から使っているイヤホン、オーディオテクニカ ATH-CKS55と比較してみました。

このイヤホンを購入した理由はiPhone純正イヤホンが耳の形に合わなかったから。

12.5mm径のドライバーユニットを搭載した低音重視のカナル型ヘッドホンで、家電量販店の実売価格は4,000円程度でした。

音質を比較した感想は低域を重視したATH-CKS55の方が迫力ある低音を響かせる一方、籠ったようなような音質でボーカルの音域と重なることもあり、くすんだ印象。前述のとおり、「MAGAOSI BK50」に変えると今まで聞こえなかった原音が拾えます。

音質と関係ないところではATH-CKS55の方が耳へのフィット感が良好でした。

●仕様

型番:ATH-CKS55
タイプ:カナル型イヤホン 
駆動方式:ダイナミック型
再生周波数帯域:5Hz~24kHz
インピーダンス:17Ω
音圧感度:105db

まとめ


「MAGAOSI BK50」はこの価格帯としては贅沢なハイブリッド型を採用しており、広い音域で適度な解像感の音を鳴らすイヤホン。

ライブ音源等と抜群の相性で、低価格イヤホンでは聞こえない音も忠実に再現します。

iPhone純正イヤホンにの高域に不満がある方、低価格帯のイヤホンからステップアップを検討されている方に、とても良いイヤホンと思います。


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