こんにちは。
皆さんは牡蠣は好きでしょうか?
私は太田川から流れる豊富なミネラルを栄養に育った広島産の牡蠣が大好き。
広島育ちを理由に広島産の牡蠣を贔屓する訳ではなく、魚屋の頃から岡山日生の牡蠣、東北の牡蠣、その他の牡蠣を食べ比べた結果、広島県廿日市の宮島周辺で水揚げされる牡蠣が一番美味しいと評価しています。
特に産卵期(5月頃)に向けて身が太る3月頃の牡蠣が一番好きで、炭火で焼いた焼き牡蠣はいくらでも食べれる自信があります。
「いくらでも食べれる」
自分で言っておいてアレですが、ここで一つ疑問が生じます。
好きな食べ物の話をする中で「いくらでも食べれる」と表現することがありますが、実際のところ牡蠣好きは焼き牡蠣を何個食べれるのか。
30個でお腹いっぱいになるのか、50個、または100個食べれるのか。
広島の牡蠣ファンとして自分の言葉に責任を持たなければなりません。
「限界に挑戦しようぜ!」と同じく牡蠣に目がない”乗り出し700万円もする高級車に乗るブルジョアな”同僚を強引に誘い、焼き牡蠣が美味しいと評判の牡蠣小屋「島田水産」で体を張り検証してきました。
さっそくいってみましょう。
事前準備
今回焼き牡蠣を食べに行く島田水産の牡蠣小屋、焼き牡蠣の食べ放題は60分間の時間制限があります。
焼き牡蠣を何個食べれるか検証するにあたり、制限時間でタイムアップ!とならないよう、事前に作戦を練ることにしました。
以下、焼き牡蠣をたくさん食べる作戦です。
●空腹で臨む
腹が減っていなければ戦はできません。
食べ放題へ行くときはご飯抜きが鉄則。
とは言え、前日の夕飯から抜くと気持ちが悪くなりそうなので朝食を抜いて挑むことにしました。
●焼き台を遊ばせない
60分という限られた時間で牡蠣を食べまくるには効率よく焼く必要があります。
焼き網を遊ばせないことが何よりも重要です。
焼けたら食べる、ではなく、焼けた牡蠣はサッサと退避し、次の牡蠣の焼きに掛かる。
次の牡蠣が焼けるのを待ちながら焼けた牡蠣を食べるのが牡蠣食べ放題の攻略法です。
●飽きないよう調味料を準備する
いくら好きな物とは言え、何個も食べれば飽きるはず。
島田水産の牡蠣小屋はポン酢などの調味料が持ち込み自由となっていますので、調味料を幾つか持参しました。
●撮影時にカメラを汚さないようにする
一般の方にはどうでもいい話ですが、我々ブロガーは効率よく牡蠣を焼くと同時に写真を撮影しなければなりません。
牡蠣を焼く過程で濡れたり塩が付いた手でカメラを汚さないよう、ウエットティッシュやハンカチ等を準備しました。
島田水産 牡蠣小屋の食べ放題システム
島田水産の「焼き牡蠣食べ放題」についてご紹介します。
なお、島田水産の牡蠣小屋では食べ放題以外のメニューもあるため、普通にゆっくり食べたい方はそちらを選択するのもありですが「とにかくたくさん食べたい!」と言う方は食べ放題コースの方が断然お得です。
●島田水産 牡蠣小屋
所在地 広島県廿日市市宮島口西1丁目2-6
営業時間 10時00分~19時00分
電話 0829-30-6356
駐車場 約20台(無料)
●焼き牡蠣食べ放題コース
制限時間 60分
料金 大人2,300円、小学生以下1,000円(税込み)
※別途で炭代が400円必要
焼き牡蠣の食べ放題コースは60分の時間制限で食べ放題、受付けにて前払いで料金を支払います。
牡蠣飯とみそ汁の引き換え券と、1人につき軍手1個(片手分)、バット、ナイフ、殻を入れるゴミ箱、トングを受取り、案内された番号の席へ着きます。
飲み物は付かないので別途オーダーするか、ソフトドリンクの持ち込みが可能です。
席に着くとすぐに熱々の炭が運ばれてきます。火力不足でなかなか焼けない!なんてことはなく、メチャクチャ熱い。
以降は基本的にセルフサービス。所定の場所に桶へ山盛りにされた牡蠣を自分で運び自分で焼くスタイル。片付けも自分で行い、退席時は炭以外のゴミや利用した軍手、バット、ナイフ類を自分で返却します。
牡蠣は1つの桶にだいたい20個くらい入っており、一度に1個しか運んではいけない等の制約はありません(近くにあるので1度に複数持ってくる必要はなし)
制限時間60分のカウント方法は料金支払い時のレシートに記載された時間からの60分で、終了10分前に「残り10分です」のコールが掛かります。
受付けではシステムの説明だけで、時間の超過や食べ残し等のペナルティーに関する話はありませんでしたが「残り時間10分を切ってからの新たな牡蠣の投入は控えてください」の張り紙があります。
残り10分ですのコールからちょうど10分後くらいに退席しましたが、特に声は掛からなかったので利用者のマナーに任せているようです。
島田水産の牡蠣小屋で焼き牡蠣を何個食べれるか検証する
島田水産の牡蠣小屋で焼き牡蠣を何個食べれるのか。島田水産の牡蠣小屋へ実際に行って分かった感想も含めてまとめてみました。
●その1、島田水産の牡蠣小屋は大人気!
我々が駐車場に着いたのは9時45分、開店15分前で最初のお客さんのようでした。
その後、開店時間の10時になると3組ほどのお客さんが並んでいる状態で、11時にはほぼ満席。帰る頃には駐車場も満車状態でした。
●その2、匂いが付いて困るものはロッカーへ!
牡蠣小屋の前には無料で利用できるロッカーがあります。
炭火で牡蠣を焼くと服や持ち物が灰だらけになるので、匂いや汚れが付いて困る物はロッカーに入れましょう。どうしても側においておきたい荷物がある場合、ビニール袋を持参しそれに入れておくのが良いと思います。
●その3、焼き台を遊ばせるな!
今回、我々が60分間で牡蠣を食べまくるために考えたマルチスレッド環境で動作する「焼き牡蠣の高速化アルゴリズム」を特別に公開したいと思います。
焼き牡蠣の高速化アルゴリズム
1.牡蠣の平たい方を下にして網の上にすき間なく並べる
2.網が埋まったら最初に並べた牡蠣をひっくり返す
3.フタをする
4.5分ほど待つ
ここまでは2人でタスクを共有しテキパキと焼いていきます。
5.焼き上がりチェックと次の牡蠣の投入
ここからは2人で作業を分担。
スレッド1(オッサンA):牡蠣が焼けたかチェックし、焼けた場合はバットへ牡蠣を退避する
スレッド2(オッサンB):1に戻り、牡蠣がなくなった場所へ次の牡蠣を投入する
6.焼けた牡蠣を食べる
牡蠣が焼けたらすぐに食べるのではなく、バットや新聞紙の上に敷いたアルミへ退避し、次の牡蠣を網に並べてから食べる。
すき間時間は牡蠣の殻を開けたり、牡蠣桶を取りに行くなどして遊ばない。
この時、最もプライオリティが低いのは「6.焼けた牡蠣を食べる」で、焼き台が単位時間あたりにどれくらいの牡蠣を焼くかの”仕事率”を上げるのが最優先。
作業のスキマ時間に牡蠣を食べる形です。
ご想像通り、やってる方は極めてせわしなく、忙しいので食べるのが間に合いません。
なお写真は作業と食べる合間に気合で撮りましたが、一眼レフEOS 5D Mark3が灰だらけ&牡蠣汁まみれになりました。
●その4、3月の牡蠣はプリップリ!
せわしなくても旨いものは旨い。
ご覧の通り3月の牡蠣は身が太りプリプリで最高です。
●その5、美味しい焼き方
牡蠣の美味しい焼き方がお店のポップに書いてありましたのでご紹介します。
焼き時間は牡蠣の平たい方を下にして2分、ひっくり返して5分が目安です。
焼き過ぎると水分が抜けておいしくないばかりか、殻がはじけるなど、危険なため避けましょう。
焼き上がりまでに殻を開けると蒸す効果が弱まりますが、忙しいときはそんなこと言ってられない。
蓋をして焼くとより早く焼けるのと、牡蠣殻の飛散防止になりますので積極的に使いましょう。
●その6、牡蠣飯は旨いが食べる時間がない!
付け出しの牡蠣飯と牡蠣汁も美味しいのですが、我々のように焼き牡蠣に注力する場合は食べる暇がありません。
(冷めても旨かったけど)
●その7、制限時間60分での最大焼き上げ数は7桶140個!
我々の焼き牡蠣アルゴリズムに従い効率的に焼いては食べるを繰り返した場合、1クールの時間は約7分。
制限時間10分前からの投入を控えるとして、7桶(約20個)×7クールの焼き牡蠣140個が1つの焼き台あたりの最高焼き上げ数となりそうです。
●その8、調味料とトッピングで飽きない工夫が必要!
ブルジョアな同僚が用意してくれた調味料は鉄板のポン酢に、オリーブオイル、七味唐辛子、それから、味塩。
感想はポン酢は牡蠣の磯臭さがサッパリと緩和されるので良いです。
オリーブオイルはアヒージョ風になりますが、何個食べれるか?にチャレンジする場合は油でもたれるので相性悪いかも。
七味唐辛子は忙しく出番なし、意外と活躍したのが「味塩」で何もつけなくても程よい塩分で美味しい焼き牡蠣が、味塩を振ることで味が締まり、たくさん食べることができました。
●その9、美味しく食べられるのは30個まで!
トッピングや調味料で味を変えれるとはいえ、元は同じ焼き牡蠣。
30個も食べれば若干飽きるという当たり前のことが分かりました。
●その10、牡蠣汁が軍手に染み込むと死ぬほど熱い!
我々のように年甲斐もなく必死こいて牡蠣を焼くとトラブルが付き物。
熱々の牡蠣を軍手でつかみナイフやトングを差し込んで開けようとした際に中の牡蠣汁が軍手に染み込むと、
「あっつ!!!」
恥ずかしい声がでます。
●その11、牡蠣小屋は目でも楽しめる!
メカやアルゴリズムを考えるのが好きな男性にたまらないのがこちらの歯車。
牡蠣打ち場から流れてきた牡蠣殻が回転式のバケツに運ばれる様は見ていて飽きません。
●その12、カップルはハーバーテラスで盛り上がれ!
後から気が付いたのですが、島田水産の牡蠣小屋は小屋(あえて小屋という)だけでなく、屋外にも食べる場所があります。
3月になれば気候もおだやかで、デッキで海を見ながら焼き牡蠣を楽しむのもおすすめです。
●その13、お土産もバッチリ!
島田水産は牡蠣の直売もございます。
お値段はむき身500gが1,500円と正しく市場価格。お土産にぜひどうぞ。
●その14、子どもを連れて行く
当初、牡蠣好きの長女を連れて行くことも考えましたが、実際に行くと殻が飛んだり炭が熱い等、子どもの安全管理をしながらは大変そうです。
焼き牡蠣食べ放題コースは大人向けと感じました。
●その15、何個食べれる?
この日食べた牡蠣の個数は、、55個!
美味しい!と感じるのは30個まで。以降は美味しいのは美味しいものの、以降は満腹感が勝ります。
40個でほぼ満足。
50個で「食べたー!」という達成感と満腹感に満たされました。
55個の時点で無理をすればもう少し食べれそうだったものの、美味しさよりも苦しさが勝りそうだったので終了としました。
なお、50個食べた時点(2名で約100個)で残り時間は20分でしたので、焼こうと思えば2桶(40個)は焼けます。
同僚の方も50個を超えた時点で「もう満足です」となりましたので、一般的な牡蠣好きの「いくらでも食べれる」は焼き牡蠣50個が目安となりそうです。
※写真は2人ともお腹いっぱいで惰性で食べているところ。本来であればこのように網を遊ばせてはならない
牡蠣を食べ過ぎるとお腹を壊すのか?
これだけ牡蠣を食べるとお腹を壊さないか心配になりますが、中に火が通るよう正しく焼けば全く問題ありません。
今回のケースでは2~3個若干焼きが甘いものがありましたがそれが原因と思われるトラブルはありませんでした。
注意したいのは食べ合わせで、付け出しの味噌汁以外に何も飲まず牡蠣を食べていたので無性に喉が渇き、食べ放題終了後に牡蠣小屋横の自販機で買った「トロピカーナ」を一気飲みしたところ、3分で「ゴロゴロ、ピ~~~」となりました。
食後は温かいお茶がおすすめです。
まとめ
というわけで「いくらでも食べれる」と豪語する牡蠣好きの35歳男性(体重70kg)の限界は55個であることが分かりました。
心配した「60分では時間が足りない?」については50個食べた時点で残り20分と、時間的にはまだまだ余裕。
島田水産の焼き牡蠣は掛け値なしに美味しく、産卵期(5月頃)に向けて身が太る牡蠣は3月中旬の今が一番美味しい時期の通説通り、大変美味しい牡蠣でした。
牡蠣好きの皆さん、今年最後の牡蠣は牡蠣小屋でお召し上がりください。