こんにちは、ハマジです。
先月のことですが「バスのドアに挟まれる」という貴重な体験をしたのでその時に感じたことやドライバーの対応、バス会社から謝罪を受けた話しをまとめておきます。
写真は記事とは全く関係ない宮島弥山の仏像です。気分はこんな感じです。
バスのドアに挟まれる
先月、会社からの帰りにいつも通りいつもの停留所でいつものバスに私の前に並んでいた若い女性に続きバスに乗り込もうとしたところ、乗車口のドアにガチャーン!と挟まれました。
所謂駆け込み乗車ではなく、停留所で女性の後ろに並んだ状態からの乗車で、女性が200kgあって見え難いとか、夜間で視界が悪いという状況ではありません。強いて言えば、停留所へのバスの止まり方がバス停ギリギリにキキー!という止り方だったので「今日のドライバーは荒っぽいな」と感じたことです。
バスのドアに挟まれるとどうなるか
挟まれた時に感じたことです。
1.痛い
痛いです。
ドアにゴムのカバーが付いているとはいえ、大きなドアにバシっとやられるのはガタイのいいオッサンでも痛いと感じました。
広島県民御用達のパスピーをタッチしようと右手を伸ばし階段を上がるところをパスピーを掴んだ右ひじを頂点にバシッと挟まれたため、肘に電気が走ったのと、階段を上る最中という不自然な体勢を挟まれたので若干バランスを崩しそうになったのも危なかった。
2.恥ずかしい
バスのドアに挟まれるという体験をして分ったことですが、バスのドアに挟まれると恥ずかしいです。
子どもや高齢者が挟まれたらもしかしたら怪我をするかも知れませんが、ガタイのいいオッサンの場合「痛い!」くらいで済んでしまうので痛さや挟まれたことによる怒りよりも他の乗客からの「わ~、あの人、挟まれちゃってるよ、かっこ悪!」的な視線が心に刺さります。現実を逃避するため速攻でスマホを開き、ツムツムをやりました。
3.怖い
これも体験した者にしか分らないことですが、挟まれた瞬間は「えっ?」という驚きと戸惑いのような感情と、挟まれたまま発車するのでは?という恐怖感に襲われます。よく、犯罪に巻き込まれた方の話しで「怖くて声が出なかった」というのは正にそれで、たかだかバスのドアに挟まれた程度でも咄嗟の場合は声が出ないということが分りました。
4.腹が立つ
前にも書きましたが、バスに乗ろうとしてバスのドアに挟まれると腹が立ちます。
私の場合、挟まれてすぐにドアが開いたためそのまま乗り込みましたが、運転席に視線を向けると(挟みやがったなコノ野郎!の目線を差し上げた)とドライバーはミラーで確実に私と目が合ったにも関わらず、会釈や謝罪もなくそのまま発車。
この時、スイマセンでもあれば(右手は痛いものの)話しはこれでお終いでしたが、初動を誤るという非常に残念な対応でした。
どうしたか
バスのドアに挟まれたことで微妙に右手が痛いのと、ゴメンの一言もないことに腹が立つ。お年寄りや子どもの場合は事故になってもおかしくありません。
このまま何事も無く終わるのは良くないと思い、挟まれたことは伝えるべきと考えました。
とはいえ、運行中のバスの中でいい年のオッサンがギャーギャーわめくのも他の乗客の迷惑になります。
(気が進まないものの)バスから降りる際に一言申し上げることにしました。
挟んだドライバーの対応
以下、ドライバーをバスとしております。
私が下車するバス停は終点のため、他の乗客が全て下車した後、ドライバーへ「運転手さん、挟まれましたよね?」と尋ねると、
(この時は挟んでスイマセンを期待していた)
バス「えっ?」
バス「挟まれました?」
バス「気が付かなかったですが・・・」
おいおい、そりゃないだろう。がちゃーんて音がしたし、その後乗った後も目が合ったじゃん。
私「いや、挟んだでしょ。」
私「乗ったとき目が合ったじゃないですか」
ドライバー氏、動揺が隠せず挙動不審な感じに。
バス「駆け込み乗車されました?」
そうきたか。
私「いえ、前の女性に続いて乗り込みましたよ」
私「前の方が乗車されるのを待ってから、そのあとに続いて」
バス「挟みましたかね~」
私に「挟みましたよね?」と問われた瞬間、ドライバーは明らかに同様し目を合わせてきません。小さい話なので「挟みました、スイマセン!」でさっさと終えて欲しい私に対し、のらりくらりとかわすどころか、あんたが駆け込み乗車で挟まれたんじゃないの?と言わんばかりの態度です。
面白くなってきました。
バスのドアに挟まれた挙句やってもない駆け込み乗車のせいにされるという、一般的にはらわたが煮えくり返るほど腹が立つケースですが、こういうケースでは感情的にならず落ち着いて対応するのが良いと思います。
何より、子どもの習い事の送迎に間に合わなくなるため、ここはサッサと帰りたい。
「後でバス会社に確認するからもういいです」と言い、バスを降りようとすると、
バス「えっ?」
バス「ちょっ、ちょっと待ってもらえますか!」
バス「今から会社へ連絡しますので、このまま待ってください。」
ここでドライバー氏の焦りがピークに。
急いでるのに引き留められ不本意ですが、待てと言われたら待たなければなりません。
住所氏名、電話番号を伝え、ドライバー取次ぎのもと、後ほどバス会社の事故対応窓口から電話があることになりました。
参考までにバスの中で転倒した、怪我をした、低速ギア固定でギャンギャンならすような荒っぽい運転にクレームを付けるというケースではこのような形でドライバーではなく、バス会社の窓口とのやり取りになると思います。感じの悪いドライバーに物申すのが億劫でしたら、バス会社へ直接連絡するのが良いでしょう。
バス会社の謝罪
以下、バス会社の事故対応窓口を事故とします。
その後、30分もするとバス会社から電話がかかってきました。
苦情相談窓口からだったら「あれ、オレってクレーマーと勘違いされてる?」と思ったかも知れませんが、開口一番、
事故「大変申し訳ございません。ドライブレコーダーの映像から、ドライバーがお客様の乗車を見落とし、ドアで挟んでいたことが分りました。」
と仰るではありませんか。
これで駆け込み乗車の濡れ衣は晴れました。
ほらみたことか、とい言うのもつかの間、
事故「この度は大変申し訳ございませんでした。今後このようなことが無いよう、ドライバーの教育を徹底し・・・」
その後も苦情相談窓口の担当者はベテランらしく申し訳ございませんのマシンガントークで、ドアに挟まれた乗客の振り上げたこぶしを見事に納めていきます。
バスに挟まれ転倒しイケメンが台無しになっていたら話は別ですが、右手が痛いだけの単なる打撲。これにて一件落着としました。
バス会社に聞いてみた
せっかくバスの事故対応窓口の方と話ができるので色々質問してみました。
Q:バスのドアに挟まれる事故は貴社の例で年間どれくらい発生しているのか
年間で10件程度発生しております。本来ならあってはならないことで、誠にお恥ずかしい限りでございます。
今後もこのようなことが無いよう、改めてドライバーの教育を徹底し・・・
毎年10件も発生してるのであれば、今後もあるでしょう。乗車口にモニターを設置するとか、確認時にドライバーの死角にならないような仕組みがいるんじゃないですかい。
Q:ドライバーは私を挟んだことに気が付いてなかったのか
その後のヒアリングでお客様を挟んだことを認識していたことが確認できました。
(客にウソをつくという)このような対応となったことは誠にお恥ずかしいことで・・・
最初からスイマセンって言ってたら「気をつけな!」で済んだのに。
Q:ドライブレコーダーに乗車口は映るのか
乗車口は映りませんが、ドライバーがお客様の乗車を確認せずドアを閉めたところが確認できました。
Q:乗車口にリアルタイムに映るモニターはないのか
乗車口にはありません。
Q:バスのドアに挟まれた場合、自動で開くのか
バスのドアにはゴムの部分に安全装置が付いており、異物を挟んだことを検知すると自動で開くようになっています。
とりあえず、挟まれるとすぐに解放されるらしい。とはいえ、そのまま発車されない保証はない。挟まれるのはやはり怖い。
Q:私を挟んだドライバーの乗務経験は?
ベテランドライバーになります。これまでに事故やトラブルの経験はございません。
確かに、私を挟んだ以外は丁寧なアクセルワークと乗務案内は大変感じ良かった。私を挟んだ以外は。
まとめ
”バスのドアにガチャンと挟まれる”という貴重な経験ができたことで、あらためて自分の身は自分で守るという意識が芽生えました。
安全第一のバスでも信頼せず「ドライバーはちゃんと見ているのか」「もしドアが急に閉まったらどうするか」など、可能な限り注意して事故に巻き込まれないようにしましょう。
以上。