子どもたちとのアウトドア遊びとして魚釣りに行く機会も多い我が家。
今回は実際に子どもたちと魚釣りに行って分った、子ども連れの魚釣りに役立つ道具や釣り方などをまとめてみました。
※「子どもが安全に、楽しく、おいしく遊ぶ」という観点でまとめましたので、本格的な魚釣りとは違う部分もあります
魚釣りに適した季節は春と秋
子ども連れの魚釣りに適した季節は春か秋です。
真夏は熱中症の危険性があり、真冬は寒さのほかに風が強く釣り難い日が続きます。
魚の生態としても春は産卵を控え多くの魚が警戒心が無くなり、食欲旺盛でよく釣れます。
同様に秋は冬超えに備え浅瀬に魚が集まる季節。子どもを防波堤に連れて行くなら春か秋がおすすめです。
春と秋に防波堤でよく釣れる魚:アジ、サバ、メバル、チヌ、グレ、カワハギなど
魚釣りに適した天気は穏やかな日
魚釣りに適した天気はズバリ穏やかな日です。
雨の日は竿にラインがくっついてしまうため、釣り難くなります。
風速は5m以上になると釣り難く、7mを超えると危険になりますので避けるべき。
潮は動きの多い大潮の方が魚の活性が上がりよく釣れますが、長潮や若潮の日以外であればそれほど気にしなくてよいです。
【魚釣り日和の天気】
天候:晴れ、曇り
風速:4m以下
気温:15度~25度
潮:大潮、中潮
魚釣りが楽しめるのは5歳から
魚釣りがある程度楽しめる年齢の目安は5歳以上です。
落水すると溺れる危険のある海やハリや糸など細かい道具を扱うだけに、余り幼いと危なかったり世話をする親の方も疲れてしまいます。
5歳以上なら自分でリールを巻いたり仕掛けを投入したりも可能で、7歳以上になればエサを付けたり釣った魚を自分で外したりと親から手離れした状態で釣りをすることができます。
シンプルな釣り方で楽しむ
子ども連れの魚釣りはなるべく簡単な釣り方がよいです。
防波堤ならサビキ釣り、投げ釣り、探り釣り、うき釣りなどがおすすめです。
楽しくなるような釣り道具
ピンクやオレンジ色のオキアミかご。最近の釣り釣具屋さんには子どもが喜ぶカラフルな道具がたくさんあります。
値段も普通ものとほとんど変わらないため(写真のかごは1つ120円)、子どもが好きな色の道具を買ってあげたり一緒に釣具屋さんに行くのも楽しめます。
安全対策
説得力のない写真で申し訳ございませんが、防波堤で魚釣りをするときはライフジャケットを着用させましょう。
最低限の安全管理として、子どもから絶対に目を離さない、落水した時はクーラーボックス片手に飛び込み助ける、海からどうやって上がるかシミュレーションする、などの対策が必要です。
手洗い用の水を持参する
子どもを連れて魚釣りに行くときはポリタンクに10リットルほどの真水があると重宝します。
魚を触ると手がヌルヌルになったり、ウロコが付いたり、、バケツで汲んだ海水でもないよりはマシですが、ご飯を食べたり車に乗ることを考えると真水がベターです。
子どもは肌が弱く汚れた手で目などを触ることもあるので、2時間に1度くらいは真水で手を洗うのがよいです。
魚が釣れなくても楽しい
ヒトデや海藻が釣れたり、マンガのように手袋が釣れたり。
魚が釣れなくても楽しいのが子ども連れの魚釣りです。
バケツと水汲み用のロープを持参する
釣った魚を入れるバケツがあれば魚釣りが3倍楽しくなります。
自分で釣った魚をバケツに入れれば、あっという間にミニ水族館の出来上がり。
アジやサバなどの青魚が回遊する姿や、メバルなどの根魚がじっとする姿、のそのそと動くヒトデなど魚を観察することができます。
車に乗せる前に
サビキ釣りで使うオキアミは強烈な臭いがします。
これがクツの裏に付いた状態で車に乗ると車がオキアミ臭くなるので、車に乗る前にクツを脱がせ真水で洗い流しましょう。
必要以上に手を出さない
・竿にリールと仕掛けをセットする
・エサを付ける
・仕掛けを投入する
・リールを巻く(釣り上げる)
・釣った魚を外す
・絡まった糸を直す
・仕掛けを交換する
・魚を〆る
・ゴミをまとめる
魚釣りにはざっとこれらの作業があり、全部ひとりで出来るようになると1人前です。
少しずつできることが増えるよう、年齢に合わせたレクチャーとフォローをしましょう。
決して無理をしない
風が強い日は釣り難いばかりか危険も増します。
前述のように風速5mを超える場合は釣りを中止した方が無難です。
釣った魚を掴むためのトングを持参する
ワタクシ、毎回持って行くのを忘れてますが、魚が沢山釣れるサビキ釣りでは魚を掴むトングがあれば非常に便利です。
タオルの場合は滑り止めにはなりますがタオルにハリが刺さったり、タオルが釣れたりとトラブルの種になります。
適度に休憩を取る
集中力を欠いた状態での魚釣りは楽しくないばかりか危険度も増します。
休んだり甘いものを摂取するなど、適度に休憩を取りながら遊びましょう。
釣った魚をシメる
大き目の魚が釣れたときにぜひ体験したいのが、魚の「活けじめ」です。
活けじめは魚を美味しく食べるために必要な処置で、鰓の付け根あたりにナイフを差し込み、シメて血を抜きます。
クーラーに入れればそのうち絶命するところを自分の手で直接命を奪う形になります。
残酷なようですが、食べるために生き物の命をいただいていることを実体験として得られる貴重な学びとなり、生き物への感謝の気持ちや残さず食べることにもつながります。
最近では魚の名前が分からないばかりか切り身がそのまま泳いでいると勘違いしているケースがあるなど、信じられないような話も聞きますが、食べるためにいただいた命は必要な処置をして美味しくいただきましょう。
釣った魚を調理する
ウロコを取る、頭を落とす、輪切りや三枚おろしなど、時間があれば子どもに釣った魚を調理させてあげましょう。
自分が釣った魚に、自分が調理した体験も加われば忘れられない体験になるはずです。
美味しく食べる
新鮮でおいしい魚が食べれるのも魚釣りの魅力です。
釣った魚は頑張ってその日のうちに調理して食べましょう。
余談になりますが小学校の献立で子どもたちが普段食べている魚を調べると、全て「ホキ」となっていました。私が子どもの頃は給食でもカレイやサバの煮付けなど、もう少し種類が多かったような気がしますが、昔に比べ魚の値段が上がっているため仕方がないのかも知れません。
※ホキはオーストラリア南部からニュージーランド近海の水深10-1000mに生息するタラ目マクルロヌス科の魚。見た目はグロテスクな魚ですが上品な白身で給食の他、産業用としての需要が高く近年は漁獲量が減少しています。
最後に
残念ながら魚釣りは子ども優先のレジャーではありません。
子どもを連れて行く場合は子どもの世話や安全管理、周りに迷惑を掛けないよう監視することが中心となり、自分が魚釣りをする時間はほとんどないと考えた方がよいでしょう。
自然の中で生き物を捕まえた体験は大人になってからも記憶に残ります。
子どもが釣るのを楽しみながら見守るくらいの気持ちで行きたいですね。