こんにちは、ハマジです。
少し前の話しですが、CX-5のワイドトレットスペーサー取り付け用にエマーソンのトルクレンチEM-29を買ったのでレビューしたいと思います。
エマーソントルクレンチEM-29は、普通のトルクレンチです。
おわり。
もう少しレビューする
CX-8契約後、頭の中がお花畑状態ならぬクルマ畑に染まってしまい、普通のトルクレンチをレビューする気力が残ってません。が、実際にトルクレンチを買う時に「安物のトルクレンチ買って大丈夫?」と悩んだのも事実なのでもう少し書きます。
エマーソントルクレンチ EM-29
トルク対応レンジ:28-210N・m
付属ソケット:14/17/19/24mmソケット、21mm薄口ロングソケット
差込角:12.7mm
付属品:エクステンションバー、ケース、説明書
本体サイズ:幅500mmx奥行83mmx高さ73mm
重量:2.3kg(付属品・ケース含)
生産:国内企画、中国製造
エマーソントルクレンチEM-29の特徴
エマーソントルクレンチEM-29は車のタイヤ交換などに使えるベーシックなトルクレンチです。締め付けトルクを指定できるため、必要以上の力で締付けることを防ぐことが出来ます。
薄型を含め、14/17/19/21/24mmの計5種類のソケットが付属しており、タイヤ交換だけでなくオイル交換にも使えます。
薄口ロングソケット付きでデザイン性が高いホイールやワイドトレットスペーサーの取り付けにも対応。
エクステンションバーも付いているため、タイヤ交換などではフェンダーに干渉せず作業することが出来ます。
エマーソントルクレンチEM-29を使った感想
○質感
普通です。
安価なトルクレンチですが、車のタイヤ交換やワイドトレットスペーサーの取り付けに利用する程度なら、これで全く問題ないと思います。
○重さ
重いです。
雑に持ち上げて、足の上に落とした時は悲鳴をあげました。
○ベト付き
特に気になりませんでした。
○金属の臭い
特に気になりませんでした。
○収納性
収納性は非常に良いです。
縦長のケースにコンパクトに収納できます。ラゲッジに常備しても邪魔になりません。うちの妻さまは物が増えるのをとにかく嫌うため、コンパクトであることは何よりも正義。
○扱いやすさ
お値段なりです。
トルクメーターが少し読み難いですが、一度使えば特に問題ありません。
○力の掛けやすさ
適度な自重と長さがあり、車載レンチとは比べ物にならないほど楽にナットを締めることができます。車載レンチでは難しても、これならタイヤ交換できるという女性も多いはず。
○耐久性
組み立て精度もよく、悪くないと思います。
○コストパフォーマンス
Amazonで4,000円弱で販売されています。同様の価格帯のトルクレンチに比較して、可もなく不可もなく。こんなものだと思います。
トルク誤差
トルクレンチのトルク誤差について、測ったことが無いので分かりません。
ただ、人間の感覚は想像以上に繊細かつ正確です。私は元魚屋ですが、重度の二日酔いだったとしてもシャケを切れば1切れ70グラム+-3グラムでそろえることが出来ます。ウエイトトレーニングのジムに通っていたこともあり、ダンベルの重さは持った感覚で何キロかも確実に分かる。
そんな私が車載レンチで12kgfで締め付けた(つもりになった)後、エマーソントルクレンチを12kgfにセットし締め付けると、非常にいい線をいっています。新品のトルクレンチに関してはトルク誤差を心配する必要はないでしょう。
エマーソントルクレンチEM-29の注意事項
最後にトルクレンチを使う際の注意事項です。
1.単位に注意
エマーソントルクレンチEM-29のトルク単位はN・mになります。
これに対し、車の説明書などに記載される締め付けトルク単位はkgf・mの場合があります。トルク単位を間違えると規定通りのトルクで締め付けられないので注意してください。
※トルクの値 N・m と kgf・m との関係は次式で計算できます
トルク値(kgf・m)=トルク値(N・m)÷ 9.806652
トルク値(N・m) =トルク値(kgf・m)× 9.806652
2.使い終わったら締め付けトルクを最低値に戻す
一般的に調整式のトルクレンチはコイルスプリングや板バネを締め付けることで締め付けトルクを変化させています。
そのため、5,000円前後の安価なトルクレンチは(コイルや板バネが劣化するという意味で)使えば使うほど誤差が出るのが一般的。
締め付けトルクを上げた状態は、そのトルクでトルクレンチを使っている状態と同じ状態になりますので、トルクレンチを使い終わったら必ず締め付けトルクを最低値に戻しましょう。
※シンセイマツダ車専用プロスペックワイドトレッドスペーサー
3.固着したナットの緩めに使わない
トルクレンチは基本的に締付け用のトルク工具です。
エマーソントルクレンチEM-29のようにラチェットレバー付のトルクレンチは、バーを切り替えることで締め側にも緩め側にも使うことが出来ます。
ただし、緩め側に使うのはあくまで緊急用や締め付けたばかりのナットを緩めるときだけに限ります。一般的に緩めトルクは締め付けトルクよりも小さいので、締めたばかりのナットなら戻し側にも使うことが出来ます。
一番やってはいけないのは、トルクレンチで接着剤や錆びで固着してしまったナットを力いっぱい緩めようとすること。先の通り、トルクレンチはコイルや板バネでトルクを管理するため、トルクレンチの最大トルクを超える負荷を掛けるとトルクが狂うことがあります。
車のタイヤ交換などでトルクレンチを使う場合、トルクレンチは締め付けのみ利用し、緩めるときは緩め専用工具か車載レンチを使いましょう。
4.中古は買うな
トルクレンチの中古品は、締め付けトルクを緩めず保管されたり、必要以上の力で締め付ける(緩める)などでトルクが狂っているリスクがあります。
車のタイヤ交換に使う程度なら4,000円前後のトルクレンチで全く問題なし。新品を買うのがおすすめです。