CX-3の年次改良は大変良い車ですが年次改良前から販売は乏しくないようです。目標販売台数が決して高くない設定してあるにもかかわらず、発売以降それをクリアするのがやっとの状況。
今回はCX-3デビュー以来の大幅改良となりましたが、車の買い替えを検討中の知人と話をすると、それでもCX-3は候補にならないという結論になりました。
以下、CX-3は何故売れないのかについて知人と話をした内容です。
※写真のCX-3は2015年モデル
年次改良後のCX-3が売れない理由
CX-5の存在。
みんな分かってると思いますが、これに尽きます。
後ろが狭いとか、ライバル(ヴェゼル、C-HR)の存在とかごちゃごちゃ言わなくてよろしい。
以上。
出来が良すぎるアニキ
もう少し雑談に付き合ってください。
出来が良すぎる兄貴のせいで、CX-3買に来たお客さんがちょっとお金出してCX-5へ流れてしまうケースが多いのでは。ウチは4人家族なのでサイズ的にCX-3は候補になりませんが、もし夫婦二人や子どもが独立して大きな車が不要だったとしても、ちょうどいい!が理由でCX-3にはなり得ません。
や、私、2016年頃ではありますがCX-3は試乗したことがありますし、CX-3はデザインから走りまで完全に良いクルマだと思っています。ただ、もしサイズが気にならない環境だったとしても「もう30万くらい出したらCX-5買える」と考えると、やっぱりCX-5を買ってしまうと思います。
それにマツダにはアクセラというこれまたクソ出来が良い車もあります。アクセラなら価格帯はますます近くなり、ボディやエンジンのバリエーションも豊富。や、今回はそこまで車にお金掛けられないなとなった時は、弟分のデミオが光ってくる。出来の良い兄妹従弟?のせいで、ファミリーでのCX-3の立場は心中穏やかではないと察します。
CX-5との比較
CX-3とCX-5を比較すると、あまり価格が変わらないことに驚きませんか?私は初めてCX-3がデビューしたときの価格表を見てイスから転げ落ち軽く気を失いました。CX-3は高い。
CX-3の上位グレードとCX-5の下位グレードは完全にオーバーラップするのです。CX-3のディーゼル上位モデルとCX-5のガソリンモデル20S(税込み249万円)の比較ではむしろCX-5の方が安くなります。
20Sなど純粋に同じエンジングレードを比較すると30万円ほどCX-5の方が高くなりますが、この差をどう見るか。車格乗り心地デザイン諸々CX-5に気持ちが移るユーザーが多いのでは。
サイズ感もそれほど変わりません。全幅こそCX-5は1,800mmを超えますが、CX-3も5ナンバーサイズの横幅を超えています。全長は30センチも変わらない。全長で機械式駐車場に入らないという方は仕方ないですが、サイズ感の消去法で選ぶのはもったいないと思います。
CX-3:4,275×1,765×1,550mm
CX-5:4,540×1,840×1,705mm
※全長×全幅×全高の比較
次期アクセラも気になる
マツダの車が売れて欲しいのは事実ですが知り合いにマツダ車について聞かれたとき、もし現在のラインナップで決め手が無くミドルサイズの車が欲しいなら、次期アクセラを待つべきと回答しています。
2019年発売が確実視される新型アクセラはシャーシ含め全てALL NEWの7世代商品群初モデル。
もし自分が50代になり大きな車が不要になった時はCX-3やアクセラが候補になると思いますが、このタイミングは新型アクセラを待つのが吉。
年次改良で大幅に魅力アップしたCX-3ですが、最新技術を随時投入し陳腐化させないマツダの姿勢は素晴らしいものの、販売台数については厳しい状況が続くと思います。