CX-8買いました。
正確には「モーターファン別冊 ニューモデル速報 第563弾 マツダCX-8のすべて」ですが。
モーターファン別冊 マツダCX-8のすべてを読んだ感想
CX-8オーナーがモーターファン別冊 マツダCX-8のすべてを読んだ感想です。
●コスパ、読み応え
モーターファン別冊 マツダCX-8のすべては80ページ、540円の雑誌です。
目次は以下の通り。
・ドライビングインプレッション
・アウトライン
・開発ストーリー
・ライバル車比較試乗
・デザインインタビュー
・ツーリングインプレッション
・使い勝手徹底チェック
・メカニズム詳密解説
・純正アクセサリーガイド
・バイヤーズガイド
・プレゼントコーナー
・縮刷カタログ
61Pから80Pまでは縮刷カタログなのでボリューム的には実質60ページです。開発ストーリーなど、マツダオフィシャルブログや既出のメディアにも書かれていない情報もあり、540円という価格に対してコスパが高く買って良かったと感じます。
●ドライビングインプレッションに関して
CX-8を購入される方が恐らく1度は比較するであろうCX-5との違いを分かり易く解説されており、5と8どちらを買うか真剣に悩んでいるなら読んで損にならない情報だと思います。ただし、CX-5のすべてがCX-5の提灯記事であるのと同様、CX-8のすべてはCX-8の提灯記事と感じるのも事実。
CX-8のすべては基本的にCX-8のべた褒めであり、今後CX-8の新型がデビューしたときは「旧型はXXに課題があったが、新型は1ランク車格が上がったように向上している」なんてお約束のくだりが登場すること間違いなし。得てして1ランクも違いがないのもお約束である。
●開発ストーリー
いいですね。私はトマトやキュウリと同様、車も設計した人や作った人の顔が見たいと考えているので、どんな人が何を考えて作った車か分かるネタは大好物なのであります。開発者インタビューは他のWebメディアでも既出の情報ではありますが、インタビューの質や深さなどは560回以上続くモーターファンならではの読み応えがあると感じます。
●ライバル車比較試乗
これはダメですね。ダメだこりゃ、レベルで参考にならない。何がダメかというと競合車種が試乗のニーズに合っていない(雑誌ではエクストレイル、プジョー5008、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツで比較)
CX-8の競合といえばマツダには辛いところでしょうがCX-5、それからアルファード/ヴェルファイア、ヴォクシー/セレナ/ステップワゴンの3列ミニバン。後はジャンルは違いますがランドクルーザー・プラドや上質な5人乗りSUVとしてフォルクスワーゲン・ティグアンあたりになるのではないでしょうか。
CX-8の競合車としてはSUVというジャンルや3列シート、価格帯といったところが基準になりますが、CX-8を選ぶ人は車好きであると同時に堅実な選択をするタイプであるのも傾向としてあるように感じます。特にファミリー世代、30代、40代のお父さん世代です。
そうなると競合車種として3列シートのエクストレイルはともかく、プジョー5008やランドローバー・ディスカバリー・スポーツは欲しいとは思っても実際に購入するときの比較候補にはならないのでは。まだ(方々で酷評されている)レクサスRXの3列シートと比較してもらった方がネタとして面白かったと思います。
●デザインインタビュー
いい仕事してますねぇ(中島誠之助)
私はデザインというかオシャレのセンスの欠片も無い人間なので、業種問わずデザイナーの方を尊敬しています。CX-8がどういう経緯であのデザインになったか。変えることも出来たのになぜCX-5と同じ顔にしたのかという話はこれだけでCX-8のすべてを買って良かったと感じる内容でした。変えるためだけに変えるのは良くないとは仰る通り。「CX-8のデザインはCX-5と同じ顏でツマンナイ」というご意見をお持ちの方は、ご自身のデザインスケッチを添えてブログなりレビューなりで発信されると良いと思います。
●空飛ぶ本棚で読んだ感想
本の内容とは関係ないですが、空飛ぶ本棚について。
モーターファン別冊 マツダCX-8は雑誌内に記載されたクーポンコードを利用することで「空飛ぶ本棚」アプリで電子版としても読むことが出来ます。私も試しに利用してみましたが、、これは無しですね。スキマ時間にスマホでサッと読めるメリットを期待しましたが、それ以上に読み難いデメリットが上回ります。これならWebの方が3倍マシ。というわけでアプリインストール後、30秒でアンインストールしました。
●メカニズム詳密解説
良くまとまっており分かり易く大変参考になります。ただ、マツダオフィシャルブログの技術解説を全部読んでるような人には目新しい話は少ないかも。
●使い勝手徹底チェック
使い勝手徹底チェックはマツダに忖度された感を感じます。CX-8を買ったオーナーであればすぐに気が付く使い難さなどは見事にスルーで物足りない。
例えば3列目シートから降りるときに手の置き場がなく、マツダとしては「ここに手を置いて」という考えがあるのかも知れませんが、少なくとも子ども楽に降りられる設計ではない辺りは3列シートSUVであるCX-8の数少ない弱点であると思います。イマイチなところはちゃんとイマイチと言ってくれる方がありがたい。
さいごに
モーターファン別冊 ニューモデル速報 第563弾 マツダCX-8のすべてを読んだ感想、まとめです。モーターファンらしく無難にまとまっており、この本しか読めないネタも豊富。
使い勝手のレビューなど若干物足りないところもありますが、540円と安価な雑誌なのでCX-8の納車を待つ間に読んだり、CX-8オーナーの方が自分の車により詳しくなるために買って読んでも絶対に損はないと思います。
あ、これウチのCX-8です。
めちゃんこカッコいいでしょ♪