はい、新しいCX-5が発表されましたね。
詳細は後述するとしてガソリンターボ、上級グレード「Exclusive Mode」、MTモデル、それから新しいG-ベクタリング コントロールプラスの採用などが2018年10月モデルのトピックではないかと感じております。
それにしても、、2018年2月にCX-8と同じ急速多段燃焼のスカイアクティブD2.2にアップデートされたと思ったら、1年を待たずとしての改良です。こんなに早いと年次改良モデルという言い方も実態に合いませんね。もっとも「年次改良」はマツダが言った訳ではなく、メディアが欧州車に習いそのように伝えてるだけですが。
今回も買ってすぐに旧型になったぞ、どうしてくれるんだコラァ!派と常に最新の車に乗れてサイコー派の侃々諤々の議論が交わされるのでしょう。個人的にはマツダの考え方に賛成です(最近は早めに新型の発表をアナウンスするように変わってきたということもある)現行オーナーの立場としてはアップデートが可能な物については適切な価格設定で旧型にもアップデートが可能な展開をしていただければ尚良いと考えます。
以下、改良項目はマツダニュースリリースから引用。マツダCX-5 2018/10改良モデルの主な改良点とCX-8 2017年モデルオーナーから見た感想です。
パワートレイン、操縦安定性、乗り心地
2.5リッター直列4気筒直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を国内で初採用
やっとガソリンターボが出ましたね。
スペックは最高出力169kW〈230PS〉/4,250rpm、最大トルク420N・m(42.8kgf・m〉/2,000rpm、指定燃料は無鉛レギュラーガソリンです。
WLTCモード燃費は12.6km/L、各モード燃費は以下の通り。
市街地モード燃費(WLTC-L):9.4km/L
郊外モード燃費(WLTC-M):12.9km/L
高速道路モード燃費(WLTC-H):14.4km/L
想像通り燃費はあまりよろしくありませんね。走り方次第ですが市街地中心だと8、あるいは7km/L台後半くらいかな。
対してディーゼルのWLTCモード燃費は17.4km/Lです。
市街地モード燃費(WLTC-L):13.9km/L
郊外モード燃費(WLTC-M):17.6km/L
高速道路モード燃費(WLTC-H):19.6km/L
カタログ上の燃費はディーゼルに比べ約30%悪化。レギュラーと軽油の価格差を考慮すると、ランニングコストの差はさらに広がります。オイル交換費用は大差なし。
一方、車両価格は同じグレードで比較するとディーゼル、ガソリンターボがほぼ同じです。このターボ、最高出力が4,250rpmとあまり高回転型ではないので高回転の伸びを楽しむようなエンジンではなさそう。そうなるとガソリンNAでは不満の方、ディーゼルの振動が苦手な方やチョイ乗りでディーゼルが不安な方が選ばれるのでしょう。個人的どのエンジンを選ぶかと聞かれたらガソリン2.0は余裕がないので無し。ガソリン2.5NA買うなら頑張って2.5Tを買う。ディーゼルの音振動は気になりません。チョイ乗り煤蓄積の不安は延長保証でリスクヘッジ。よって今CX-5を買うとしても、従来通りスカイアクティブD2.2を買います。
新たに「G-ベクタリング コントロール プラス(GVCプラス)」を全車に標準設定。高速域、緊急操作時でもより安定した車両挙動を実現。意図しない急な動きを抑制し、乗員の不安感を軽減
後述しますが、これうらやまです。早く試乗レビューを読んだり、実際に自分の感覚として体験したい。もっともこれだけで乗換えたくなるような改良ではありません。他社と違い、内側ではなく外側にブレーキを掛けるこだわりが素晴らしいと思います。
クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」機種(2WD・4WD)に6速MT「SKYACTIV-MT」を設定
なにこれ、メチャ面白そうじゃないですか。私、バイクも乗ってましたのでMT乗りたいというのと、引っ張り気味の6ATのギア比に不満有りなので大変魅力です。ただし、妻さまがMT運転できないので残念ながら買えまへん。
高い安全性能と利便性の向上
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)に夜間歩行者検知機能を追加
うらやま!
安全装備は優秀であるに越したことはありませんね。
ただ、今回の改良版でも自転車は検知できないようです。CX-5 2018/10年次改良モデルを買っても半年、あるいは一年後にうらやまになる可能性大。
360°ビュー・モニターを特別仕様車「Exclusive Mode」に標準設定、全機種にメーカーオプション設定
「Exclusive Mode」に標準設定はふーんですが、全機種にメーカーオプション設定って今までなかったのですね。
画質がイマイチとか完全に満足してる訳ではありませんが、360°ビュー・モニターが選べる車種が増えるのは良いと思います。
コネクティビティシステム「マツダ コネクト」がApple CarPlayに対応(マツダとして国内初採用)
ふーーーん。
(たぶん使わない人の感想です)
コネクティビティシステム「マツダ コネクト」がAndroid Autoに対応(マツダとして国内初採用)
へーーー。
(iPhoneユーザーのため興味なし)
デザイン、質感の向上
17インチアルミホイールの塗装をダークシルバーからグレーメタリックに変更(形状は変更なし)
こ、細かい改良や。。
エアコンパネルデザインと各種スイッチ・ダイアルのデザインを一新し質感と操作性を向上
パッと見の写真ではそれほど変わったように見えませんでしたが、実際は良くなっているのでしょうね。
軽くうらやまです。
ノーマルスピーカー車のAピラートリム表面素材を樹脂からファブリックに変更
白く反射する樹脂からやっとブラックのファブリックに変わったのでしょうか。膨張色白に対し、ピラーは黒の方がスッキリして良いと思います。
ノーマルスピーカー車はAピラー根元にツイーターを追加しスピーカー数を従来の4個から6個に増加
これも良い進化ですね。CX-8もプロアクティブは6スピーカーですがそんなに音悪くないです。ボーズを選ぶ必要もないと思います。
特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブ・モード)」の追加
ここからLパケよりさらに上の特別仕様車について。
※SKYACTIV-G 2.5T、SKYACTIV-D 2.2のみ
ワンランク上の質感を感じさせる上質な室内空間をつくり上げるため、ナッパレザーのシートや本杢加飾などのこだわり抜いたマテリアルを採用し、最上級のインテリアを新たに設定。そのほか快適性・安全性を向上させる専用の装備・機能を搭載し、CX-5のオーナーに「所有する歓び」を提供。
ハリアーや輸入車と比較される方には魅力的なグレードなのでしょうね。
私は皮シートが苦手なのと、プロアクティブの装備で十分でございます(金が無いとも言う)
シート素材に滑らかな感触のナッパレザーを採用するとともに、インテリア上部に黒、下部には深みのあるディープレッドという専用のカラーコーディネーションを設定
同上。
本物の木を素材とする「本杢」の加飾パネルを採用し温かみのある洗練された世界観を表現
これに3万円払うかと言われたら、その金で松葉カニ買うタイプです。
鏡面側の縁取りをなくしたフレームレスインナーミラーにより、視野拡大と見た目のすっきり感を向上
これはうらやましい!めっちゃスッキリしたデザインじゃないですか。なぜCX-8は最初から採用しなかったのか、チックショウ!!
19インチアルミホイールに、専用の高輝度ダーク塗装を特別採用し、落ち着きと精悍さを表現
”CX-8から流用した”19インチアルミホイールに、が正しい表現です。
前席シート両側に体との間にこもる不快な熱気を吸い出す「シートベンチレーション」機能を搭載
皮シート経験者曰く、ベンチレーションがあると劇的に違うそうです。ケツが蒸れない。ケツ汗が多い方には必須のアイテムだそうです。
メーター中央に7インチTFTメーターを採用。運転に必要な情報を整理して見やすく表示
アテンザから採用された7インチTFTメーターの横展開です。順当な進化ですね。軽くうらやま。
室内照明をすべて白色LEDで統一。前席と後席にフットランプとイルミネーション機能を標準装備
室内照明は利用頻度が低いのであまりうらやまではないです。LEDならちょっとだけ嬉しい。金が掛かると言われればLEDでなくて良い。どっちでもいいです。
価格アップについて
マツダCX-5 2018/10改良モデルの価格は以下の通りです。
マツダとしては単価を上げたいのでしょう。プロアクティブ以上はパワーリフトゲートが標準になったり、スピーカーが4個から6個になったりと、全体的に少し価格アップしています。もっともこれは従来オプション扱いの機能が標準になっただけですので、値上がりとは言い難いですが、装備よりコスパ重視の人は改悪かも知れません。
売れ筋のディーゼル/プロアクティブの場合、FFで約312万円。実際に購入する時はナビSDカードやフロアマット、ソウルレッドクリスタルメタリックなどのオプションが20万円。諸経費がザックリ25万円、新車買う時って普通にメンテパックやコーティング、延長保証も付けますよね?であれば少なく見ても追加で10万円。以上コミコミで367万円となります。年次改良直後は値引きもしぶそう。頑張って乗り出し350万円くらいでしょうか。AWDの場合は約23万円追加でお支払いください。Lパケは更に20万円、最上級のExclusiveModeは更に更に50万円お高くなります(乗り出し420万円くらい?)CX-5もお高くなりましたね。100万円以上安い20Sのコスパが際立ちます。
●2.5Lガソリンターボ(SKYACTIV-G 2.5T)
25T L Package:3,326,400円 (FF)/3,553,200円 (AWD)
25T Exclusive Mode:3,650,400円 (FF)/3,877,200円 (AWD)
●2.2Lクリーンディーゼル(SKYACTIV-D 2.2)
XD:2,883,600円 (FF)/3,110,400円 (AWD)
XD PROACTIVE:3,115,800円 (FF)/3,342,600円 (AWD)
XD L Package:3,331,800円 (FF)/3,558,600円 (AWD)
XD Exclusive Mode:3,655,800円 (FF)/3,882,600円 (AWD)
●2.5L NA(SKYACTIV-G 2.5)
25S:2,797,200円 (AWD)
25S PROACTIVE:3,029,400円 (AWD)
25S L Package:3,018,600円 (FF)/3,245,400円 (AWD)
●2.0L NA(SKYACTIV-G 2.0)
20S:2,570,400円 (FF)
20S PROACTIVE:2,802,600円 (FF)
CX-8オーナーから見たCX-5改良モデルの感想まとめ
おそらく近々発表されるであろう2018年年次改良モデルのCX-8にも同じようなアップデートが適用されると思いますが、全体的に地団駄踏んで悔しがるような内容はありませんでした。ガソリンターボは予想通り燃費がイマイチ。試乗レビューを読む限りディーゼルに比べそんなに楽しそうでもない。MTは嫁さんが乗れない。
「G-ベクタリングコントロール プラス(GVC プラス)」、これは気になります。今回の年次改良で一番うらやまなアップデートです。ただ、「高速域、緊急操作時でも、より安定した」というのは日常域でどれほど感じられるのでしょうね。CX-8の「G-ベクタリング
コントロール」は日常レベルでも非常に優秀だと思いますが、果たして「G-ベクタリング コントロールプラス」は如何なものか、当然これを目当てに乗換えるような内容ではありませんが、どこかのタイミングで試乗して体感したいと思います。
自動ブレーキが夜間対応になったのは良いですね。課題として自転車は未だに対応してないとのことです。次の年次改良で継続的に改良されていくのでしょう。この分野は待っていると切りがないので仕方ないと割り切るしかありません。エアコンデザインの変更、フレームレスミラー、7インチTFTメーターなどの細かい質感アップも軽くうらやまです。お値段据え置きであれば質感は高い方が良いに決まってる。質感についてはそれほどこだわりが無く現状何の不満も無いので「いいな~」くらいの感想です。正直ビビリ音が無ければ何でもよい。そうそう、いたずらにデザインを変えない姿勢も良いと思います。外から見ただけでは2017年2月の初期型と区別できませんから。
見方を変えてライバルとの比較。ガソリンターボが加わり更に質感もアップしました。もはやC-HRやヴェゼルはクラスが違う感じです。「G-ベクタリングコントロール プラス」でエクストレイルよりもスッキリした走りに。ExclusiveModeを選べばハリアーに勝るとも劣らない高級感もゲット。それでいて、お値段はCX-5の方がお買得感があります。最新のミドルサイズSUVとして順当に進化しています。このクラスのSUVを買うならCX-5で決まりでしょう。KFの熟成を待っていた皆さんは週末ハンコ持ってディーラーへ。
以上、CX-8 2017年モデルオーナーから見たCX-5 2018/10年次改良モデルの感想でした。