マツダは同社初となるディーゼルエンジンをベースとしたハイブリッド車(HV)を投入する方針を固めたそうです。日経の記事によると2020年をメドに欧州と日本で発売し、米国などにも投入を検討されるそうな。
まず主力SUV「CX-5」のディーゼルHVを投入し、SUVを中心に車種を順次増やす。ハイブリッド構造は単純でコストを抑えられる「マイルドハイブリッド」を選択。48ボルトの高出力の電池と小型モーターで発進時などにエンジンを補助する。
燃焼効率を1割高めた新型ディーゼルエンジンと組み合わせることで、すでに世界最高水準とされる同社の現行ディーゼル車よりも燃費性能をさらに2割程度引き上げるとされています。
ということで2018年10月時点の最新ディーゼルであるスカイアクティブD2.2のスペックを元に、マツダのマイルドハイブリッドディーゼルの燃費を予想してみましょう。
スカイアクティブD2.2(2018年式)のスペック
エンジン型式:SH-VPTS
最高出力:190ps(140kW)/4500rpm
最大トルク:45.9kg・m(450N・m)/2000rpm
種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ (ディーゼル)
総排気量:2188cc
内径×行程:86.0mm×94.2mm
圧縮比:14.4
過給機:ターボ
燃料供給装置:電子式(コモンレール)
燃料タンク容量:72リットル
使用燃料:軽油
JC08モード燃費 17.6km/リットル
ここから燃費が2割ほどアップするということで、2020年のスカイアクティブDの燃費は、、
JC08モード燃費 21.1km/リットル!
正直なところ、元々燃費は悪くないので数値上のインパクトはありませんね。メーカーとしては年々厳しくなるエミッション規制のために必要なのでしょうがユーザーとして、少なくとも私はおおスゲー!乗り換えじゃ!!というほど心は弾みません。
ではどんなディーゼルなら乗り換えたい!となるかと言うとこんなスペックになります。
最高出力:250ps/5,000rpm
最大トルク:60kg・m/2000rpm
JC08モード燃費:20.0km/リットル
だいたいBMW X5の直6ディーゼルくらいの出力ですが、CX-8クラス(約2トン)の重量級を軽快にかつ余裕を持って走らせるにはこれくらい必要です。無駄のないところに余裕なし。使いもしない無駄なパワーがあるから、いざという時はどうとでもなるという余裕があるのです。
当然ならスペックだけでは話になりません。低回転からのあふれるようなトルクとガソリンエンジンのような伸びやかさも欲しい。ガラガラうるさいのも、静かだからと言って味気ないのもダメ。回転フィールやサウンドにもこだわった最高に気持ち良いエンジンの車に乗りたい。
はたして2020年にどんなエンジンが出てくるのか、今後も要チェックです!