子ども用のスノーボード道具はレンタルするか、それとも購入すべきか?|蕎麦が好き

子ども用のスノーボード道具はレンタルするか、それとも購入すべきか?

この記事は子ども連れでスノーボードに行きたいと考えている方を対象に、レンタルするか思い切って購入するかの悩みを解決します。

前提として子どもの年齢は成長著しい小学生を対象とします。一般的に6歳から12歳の年代は1年間に身長が5センチから10センチ伸び、足のサイズも約1センチ大きくなると言われています。


何回行ったら元が取れるかで比較


子ども用のスノーボード道具のレンタル料金相場はスノーボード(とビンディング)+ブーツの2点セットで約3,000円、ウェアもレンタルする場合は合計で約5,000円が相場です。

道具を購入する場合、スノーボード+ビンディング+ブーツの3点セットで20,000円から30,000円の予算があれば質が良い用具を揃えることができます。ウェアはデザインにこだわらなければ防水性能が高くサイズ調整付のものでも1万円あれば十分。購入する場合の費用はボードセットとウェアで合計約40,000円となります。

ただし、購入する場合は子どもの場合は成長してすぐにサイズが合わなくなるため、持って3シーズンが限界。

よって、3年間で8回程度なら借りても買っても費用は同じ。3年間に9回以上行くなら購入した方が割安になります。

その試算、ホントに合ってるの?


上記の試算は正しいとも、間違っているとも言えます。

例えば、レンタルは普通に借りれば上記の通りの料金ですが、スキー場の多くはリフト券とレンタルがセットになった「リフト1日券とレンタルセットでXXX円!」などのお得なパックプランを用意しています。キッズデーなどの曜日によってはレンタル無料であることも。

なので、実際にはフルセットのレンタルでも1回5,000円も掛からないかも知れません。

購入する場合の試算もどこで買うか、買った後どうするかで大きく変わります。

例えばヤフオクやメルカリなどでは子ども用スノーボードセットの中古品が1万円から2万円で出品されています。BURTONやK2など、人気モデルがタイミングよく購入できればお得です。

また、新品で買った道具なら3年・10回使った程度であればヤフオクなどで高値で処分できます。実際に掛かった費用は(買った値段 - 売れた値段)となりますので、セットで揃えても4万円もしません。

※ソールに大きな傷が入った場合やエッジが歪んだボードは売れなくなりますので、最初から売却前提で考えるのは推奨しません

自分が行きたいと思ったスキー場にお得なプランやレンタルが無料のキッズデーの設定があれば借りる方がお得。反対に、ヤフオクなどで程度の良い物を見つけることができれば思い切って買った方が断然お得ということもあると思います。

レンタル料金の比較


レンタルの場合、スキー場で借りるかスキー場近くのレンタルショップで借りるかで多少料金が違います。一般的にレンタルショップの方が安く借りられますが、前述の通りスキー場のお得なプランを利用した方が安いケースも多々あるので注意しましょう。

○スキー場で借りる場合

・ボード+ブーツセット:3,000円くらい
・ウェアセット:2,500円くらい
・フルセット:5,500円くらい

○レンタルショップで借りる場合

・ボード+ブーツセット:2,000円くらい
・ウェアセット:2,000円くらい
・フルセット:4,000円くらい

スキー場とレンタルショップどちらで借りるか


前述の通り価格は一般的にレンタルショップの方が安いことが多いです。ただし、スキー場のセット割引を利用した方が安いケースもあります。Webサイトなどで確認しましょう。

道具の質はレンタルショップの方が良いケースが多いです。寂れたスキー場のレンタルは板はヘロヘロ、ブーツはクタクタということもあります。また、レンタルショップによっては別料金でハイグレードな道具を用意しているところもあります。

利便性で考えると断然スキー場で借りた方が良いです。レンタルショップで借りる場合はスキー場へ行く前にレンタルショップで借りて、スノーボードが終わった後に返しに行く手間が掛かります。コンパクトカーなどの場合はスノーボードが乗らないこともあるので注意。

また、道具が破損した場合やサイズが合わず足が痛くなった場合などもスキー場で借りた場合は無料で交換してもらえます。

子どもの場合、試着しただけではサイズ感が分からないことがあるため、基本的にスキー場で借りるのがおすすめです。2月の3連休などはレンタルが品切れになることもあるので予約すると安心です。

メリット/デメリットで比較


レンタルと購入をメリット、デメリットで比較します。

○レンタルのメリット

・回数が少ない場合は割安

・サイズが変わっても大丈夫

・メンテナンスの必要が無い

・道具の保管場所が不要

○レンタルのデメリット

・回数が多い場合は割高になる

・品質はあまり期待できない

・ハイシーズンは全て貸し出し中で借りられないことも

○購入する場合のメリット

・回数が多い場合は割安

・質が高い道具を選べる

・サイズアウトしたらヤフオクへ

○購入する場合のデメリット

・回数が少ない場合は割高

・すぐにサイズアウトする

・メンテナンスの必要がある

・道具の保管場所が必要

・壊れる可能性がある

レンタルできない道具


レンタルと言っても全ての道具をレンタルできる訳ではありません。

一般的にニット帽やグローブ、ゴーグルなどはレンタルできないので事前に購入して持参する必要があります。

グローブ代を節約するためか、たまに軍手で滑っている人を見ますが、あれは罰ゲームです。吹雪の日にゴーグルやネックウォーマー無しも同様、視界が確保できませんし顔が雪だらけになります。

スキーやスノーボードの楽しさは快適に滑れるかどうかで大きく変わりますので、天候に応じて必要な道具を揃えてください。

小物の費用感


レンタルできない小物は購入するしかありません。

一度買えば3シーズン程度は使えるものがほとんどですが、回数行かない方には割高に感じると思います。

必要な物だけそろえる。ヤフオクやメルカリを利用するなど、上手に買いましょう。

・ニット帽:100円~3,000円

ニット帽はスノーボード専用のものでなくても良いので極端な話、100均で買っても良いと思います。

・グローブ:1,500円~5,000円

子どもの場合、頻繁に手を着いたり雪遊びで雪に触れることが多いので防水性の高いグローブがおすすめです。

値段はピンキリですが、あまりに安価な商品は保温性や防水性が低いのでおすすめできません。

・ゴーグル:2,000円~5,000円

ゴーグルは晴れの日でも目の保護のために付けた方が良いです。

子ども用の場合は視界が広く、サイズ調整ができてダブルレンズ/ベンチレーション付きで曇り難いものがおすすめ。

レンズの色は全天候型のオレンジやピンク系が無難です。

・ネックウォーマー:1,000円~

吹雪の日に顔がむき出しで滑るのは罰ゲームです。

・ヘルメット/プロテクター:3,000円~

硬いゲレンデや人が多い時は転倒や接触による怪我が心配です。

必要に応じてヘルメットやプロテクターを利用しましょう。

スノボ道具を購入する場合の予算


子ども用のスノーボード道具を購入する場合の予算目安としてはウェアーは前述の通り1万円の予算で十分な性能の物が買えます。

選び方は子どもの場合、サイズ調整機能が付いていること。

また、濡れないよう耐水圧が最低でも10,000mm、できれば20,000mm以上の物を選ぶと防水スプレーなど無くても全く問題無く使うことができます。デザインはお好みで。

程度の良い物があればヤフオクやメルカリで購入するのも良いと思います。中古品の場合は古いものなど、防水性能が低いものがあるので注意しましょう。

スノーボード+ビンディング+ブーツはメーカーやモデルの他、セットで買うか単品で買うかで予算感が変わります。

ここではある程度質の良い道具を揃える前提で解説します。

○セットで買う場合

セットで購入する場合、ボード+ビンディング+ブーツの3点セットで2万円~4万円の予算感です。

ボードとビンディング、ブーツの相性もあるので道具に詳しくない方はセットの方がおすすめ。

ネットで買えばもう少し安くなりますが、少なくともブーツは絶対に試着して買った方が良いです。

インナーでサイズ調整ができるブーツを選びましょう。

○単品で買う場合

ボード:20,000円~

ビンディング:10,000円~

ブーツ:10,000円~

セットと単品、どちらを買うべき?


セットと単品を比較した場合、セット商品は価格を抑えるため性能が低いケースが多いです。

例えばビンディングのストラップが1つになっている、アングルの調整機能が無いなど。初めての場合は問題ありませんが、上達に連れて物足りなくなる可能性があります。

レンタルと購入、どっちがおすすめ?


ちゃんとしたショップでメンテナンスされたボードを借りられるケース以外は購入した方が良いです。

金額の問題ではなく安全性や上達の面からある程度質の良い道具を揃えて安全に楽しく滑る方が良いと思います。

試しに1回行くだけならレンタルでもと考えるのが普通ですが、親がスノーボーダーの場合は逆に1回目だからこそスノーボードが嫌いにならないように良い道具、安全な道具でゲレンデデビューさせたいと考えます。

レンタルボードはソール(雪に面する板の裏側)の形状が中央が窪んだコンケーブという形になっているものが多く、逆エッジで転倒しやすい危険性があります。

コンケーブとコンベックスの違い


コンケーブのボードのソールを詳細な図で解説します。

線がボードで左右がエッジ。下に雪面があると理解してください。

コンケーブのボードはこのように中央が窪んだ形で、エッジの部分が雪面に刺さるようになっています。



コンケーブのボードは反応が速くエッジグリップが強い反面、引っかかりやすく、初めてスノーボードをされるような初心者がコンケーブの板に乗ると曲がり難く逆エッジの雨嵐になります。スキー場のゲレンデでよく見る初心者のシャチホコも逆エッジによる転倒が原因です。

コンベックスのボード(ロッカーボードとも言います)は、図のようにエッジ部分が浮いています。



エッジがひっかかり難く、バランスを崩した時のリカバリーも容易です。反面、エッジグリップが弱いため、初心者向きのボードとなります。子ども向け、初心者用に作られた”質の良い”ボードは軽くて柔らかく、コンベックス形状となっているため、初めてでも安全に楽しく滑ることができます。

レンタルボードの注意点


初心者用のスノーボード選びとレンタルボードの危険性についてはTeam
MajiLucky真剣楽喜さんのサイトが大変参考になりますのでご紹介します。あくまでも個人の見解になりますが、初心者にコンケーブ形状がNGであることやレンタルボードの危険性については完全に同意です。

スノーボードの初級者さんへ
http://majilucky.com/msg/shokyu01.html

レンタルボードで上達する?
http://majilucky.com/msg/shokyu02.html

レンタルボードの危険性
http://majilucky.com/msg/shokyu03.html




実際に買ったスノボセット


私が子ども用に買ったスノーボードセットを公開します。

以下は長女が10歳(小学5年生)の時に揃えた構成です。基本単品で購入しており、長男用も同じような形です。

・ボード

BURTON Chicklet 125cm

言わずと知れたバートンの超定番キッズボード「BURTON Chicklet」

定価は2万円程度、ネットで1年落ちの旧モデルを1万5千円くらいで買いました。

フラットボトムにロッカー形状でエッジが浮いており逆エッジの心配がありません。フレックスも柔らかく脚力が無い子どもでも扱いやすい。初めてのスノーボードでもスイスイ滑れるおすすめ買って間違いなしのボードです。



・ブーツ

BURTON Emerald 23.5cm

バートンレディースブーツのミドルレンジに位置するブーツです。

ブーツは中古品をメルカリで買いました。定価は3万5千円程度ですが、程度の良い3年落ちが5,000円だったので2~3年、計15回履ければ十分。

長女は足の大きさが22.5cmとほぼ大人と変わらないので一般的なレディースモデルで問題無く履けています。子どもには若干硬いブーツですが3年落ちと言うことで丁度良い塩梅。アジアンフィットで履き心地良好、スピードゾーン レーシングシステムでブーツを履かせるのも簡単です。



・バインディング

BURTON CITIZEN Re:Flex ウーメンズ Mサイズ

バートンのエントリーモデルですが、実際に子どもが使った感想として、めちゃイイです。キッズモデルに比べ多少重さはありますが、5年生、6年生が使うなら問題無し。それよりも作りの良さが際立ちます。

定価24,000円、ネットで2年落ちの旧モデルを1万4千円で買いました。このバインディングのMサイズは23~25センチまでのブーツに対応します。ブーツや板を買い替えてもバインディングは使いまわせると考え新品で買った方がコスパが良いと判断。なんなら妻が使っても良いくらいです。



まとめ


初心者や子ども用のスノーボード道具を検討する時、何回行ったら元が取れるか?で考えるケースが多いと思いますが、初心者ほど道具の性能が重要です。

レンタルで質の良い道具(ロッカーボード、コンケーブ形状のボード)を借りることができればレンタルがおすすめ。年3回以上行かれる方は購入した方が割安になるので、思い切って買った方が良いと思います。

以上。

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