マツダCX-8乗りの評価は?ホンダ新型N-WGN(N-ワゴン)試乗レビューと見積もり内容|蕎麦が好き

マツダCX-8乗りの評価は?ホンダ新型N-WGN(N-ワゴン)試乗レビューと見積もり内容

こんにちは、ハマジです。

セカンドカーとして気になっていた新型HONDA N-WGN(エヌ-ワゴン)を先日試乗することが出来ましたのでレビューしたいと思います。

マツダCX-8乗りの車好きは、果たして最新の軽自動車に乗ってどう感じたのか。

さっそくいってみましょう。

■HONDA N-WGN 概要


HONDA N-WGNは軽量、高剛性の新開発プラットフォームを採用し、安全装備「ホンダセンシング」を全車種標準装備とした最新の軽自動車です。グレード構成はベーシックなGと充実装備のLというシンプルなラインナップ。Gは3気筒NAエンジンのみ、LはNAとターボモデルを選ぶことができます。

HONDA N-WGN(エヌ-ワゴン)

発売日 2019年8月9日

駆動方式 FF/AWD
トランスミッション CVT

価格 127~163万円

G・Honda SENSING 127万円

G・Honda SENSING 4WD 140万円

L・Honda SENSING 133万円

L・Honda SENSING 4WD 146万円

Lターボ・Honda SENSING 150万円

Lターボ・Honda SENSING 4WD 163万円

全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,675mm(FF)1,695mm(AWD)
前輪サイズ 155/65R14
後輪サイズ 155/65R14
最小回転半径 4.5m(FF)4.7 m(AWD)
車両重量 850kg~920kg
定員 4人

排気量 658 cc
最高出力 58PS/7300rpm(NA)64PS/6000rpm(ターボ)
最高トルク 6,6kgf/4800rpm(NA)10,6kgf/2600rpm(ターボ)

JC08モード燃費 24.2km(ターボ/AWD) 29.0km(NA/FF)



■N-WGNの試乗目的


マツダCX-8はアクティブ派の私にとっては最高の車ですが、嫁さんが普段使いの車としてお買い物や子どもの習い事の送迎に使うのはサイズ的にちょっと大変。

街乗り用の手頃な車はないかしら?ということで発売されたばかりのHONDA N-WGNを試乗してきました。

■N-WGNのエクステリア


N-ワゴンのエクステリアです。

ネットでは「ガチャピン」などと言われるN-WGNのフロントマスクですが、個人的にはギラギラメッキスタイルよりは断然良いと思います(ガチャピンも嫌いではない)

写真を失念しましたがリアもテールランプがオサレな感じでカッコいいと思います。シンプルな中にもフェンダー周りにボリューム感を持たせたデザインで、特にボディーカラーが白の場合は実際のサイズ以上に大きく見えます。

もし購入することになれば主に嫁さんが乗ることになりますが、男性が乗る車のデザインとしても悪くないと思います。


■N-WGNの走行性能


続いてN-ワゴンの走行性能について。

写真はインテリアが続きますがご了承ください。

最初に総括しますと、試乗車はNAでしたが低回転からしっかりとトルクが出ており、男性2名乗車・60㎞までの登坂含む街乗りでは全く問題ありませんでした。街乗りメインのセカンドカーとして購入する場合、私はFFのNAで十分です。

ジャンルが違うため比較に意味はありませんが、普段乗っているCX-8の2.2リッターディーゼルの最大トルク45kfgのエンジンに比べると、N-ワゴンのNAのトルクはたったの6.6㎏fしかありません。力感は当然ながら全く違います。

ただ、試乗車に乗って最初の信号待ちスタートこそ若干戸惑いましたが、8秒もしないうちに慣れました。CX-8に比べ気持ちペダルの踏み込み量を増やして運転すると丁度良い感じです。ターボの必要性については営業さんのご厚意で登坂を走らせていただきましたが、普段CX-8の加速になれている私でも街乗りメインのセカンドカーなら不要と判断しました。

ハンドリングについては人馬一体であるとか、ステアリングを切ったら切った分だけ曲がるか?という感じで評価する車ではないと思いますので割愛。一言だけ言いますと、運転しやすい車でございました。


繰り返しますが、N-ワゴンの超ロングストローク3気筒NAエンジン(N-BOXと同じボア60.0mm×ストローク77.6mm)は低回転からトルクがしっかり出ているため、交通の流れに乗る程度であれば必要十分です。

エンジン音は低音で、遮音性も高いため回しても不快でありません。一昔前の軽は高速などで5,000rpmも回すとウィイイイイーーン!と甲高い唸り声をあげて辟易しましたが、これなら(街乗りなら)大丈夫。

CVTの制御はむやみに回転を上げない印象。深く踏み込めば相応に回転数は高まりますが、あくまでペダルの踏み込み量に応じて必要十分な速度が乗ってるく感じ

。N-ワゴンをメインカーとして検討されている方や高速道路を走られるとか、余裕が欲しいという方はターボモデルがおすすめです。3年、5年で乗り換えられる場合はリセールの面でもターボの方が査定が高くなると思います。


■N-WGNの乗り心地


乗り心地に関しては失礼ながら軽自動車ということであまり期待せず乗ったのですが、良い意味で驚きました。

あえてマンホールなどの段差を踏んでいくような乗り方をしましたが、誤解を恐れずに言うと乗り心地の良さに定評があるCX-8と比べても(街乗りなら)そん色ない印象です。むしろ、時速30km前後のペースではN-ワゴンの方が軽快で良いかも知れない。

段差の衝撃に対して、厚みのある155/65Rのタイヤが最初のクッションとなり、前ストラット・後ろ車軸式のサスペンションが133万円の車とは思えない程上手に衝撃を丸めます。ボディー剛性が高いためサスペンションがしっかり動いている印象で不快な振動がないのも素晴らしい。

7年落ちの車なので車種名はぼかしますが、同じような道を走った時に某社の人気軽自動車がドタバタ・ユサユサ・ブルブルと、とても長時間は耐えられない乗り心地だったのに対し、新型N-ワゴンは走りの良さも手伝い、むしろ積極的にドライブしたくなるほど快適な乗り心地でした。


■N-WGNの静粛性


乗り心地同様、静粛性の高さにも驚きました。

まず、ロードノイズが静かです。ザラついた路面含めたっぷり走らせていただきましたが、このお値段でここまでできるの?と思わず呟いてしまうほどでした(これより騒がしいコンパクトカーはいくらでもある)

エンジン音に関しても、必要以上に回さないCVTの制御と相まってしっかり抑え込まれています。音質が不快ではないのでエンジン音が気にならない車です。風切り音について時速60km程度の試乗でしたので評価無しとしますが、街乗りでは全く問題ありませんでした。

Twitterのプロフィールに記載している通り、私は高級”感”よりも走る、曲がる、止まる、不快な振動がないといった動的質感が高い車を好みます。車の感想もオッサンらしく、基本辛口。そんな私が珍しくベタ褒めになってしまいましたが、N-ワゴンの動的質感は「軽自動車にしては」ではなく、コミコミ200万円以内で変える新車の評価として、賞賛に値する出来の良い車だと思います。


■N-WGNのインテリア/質感


ダッシュボードは水平基調でオーソドックスなレイアウトです。前後/上下に調節可能なチルト&テレスコピックステアリングが採用されており、自然な運転姿勢を取ることが出来ます。

インテリアの質感に安っぽさはなく、リッターカーと比較してもそん色ないと思います。特に好印象だったのはシートの厚みがたっぷりで座り心地が良いこと。試乗車はピンクのシート地(オプション)でしたので、試乗とはいえ営業さんと私のノーマル仕様のオッサン2人が乗るには微妙な雰囲気でしたが、快適性は申し分ありません。


ドア回りのスイッチはプラスチック感がありますが、これは致し方なし。

車に乗り込むときに妙に乗りやすいと思ったら、N-ワゴンはサイドシルがフロアマットとの段差がないよう工夫されています。これは女性やお年寄りには非常に喜ばれると思います。


■N-WGNの室内空間


1列目、2列目共に足元や頭上空間が広く狭いと感じることはありません。

2列目シートを後ろにスライドすればさらに快適。セカンドカーならN-BOXまでの広さは必要ないため、もし私が買うなら仮に同じ値段でも車高が低く走行性能が高いN-ワゴンを選びます。


シートがフラットだとか、片側スライドできないとかゲスいことは言ってはいけませんね。


■N-WGNの安全装備


新型N-ワゴンは「ホンダセンシング」が全グレード標準装備されており安全面が進化。衝突安全性もN-BOXよりボディー剛性が高く、2019年現在で最も安全な軽自動車です。

・車線維持支援システム
・路外逸脱抑制機能
・誤発進抑制機能
・歩行者事故低減ステアリング
・アクティブクルーズコントロール
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・オートハイビーム
・後方誤発進抑制機能

安全装備については付いているに越したことはありませんし、オートハイビームも一度使うと付いてない車には乗れなくなってしまいます。

N-ワゴンは軽自動車としては珍しく電動パーキングが採用されるため、クルーズコントロールが0km対応のアダプティブクルーズコントロール(ACC)+渋滞時追従機能に対応しています。

すこしだけ要らんことを言います。これだけ安全装備が充実していて水を差すようですが、私はやはり車の大きさ・重さが気になります。もし、軽自動車同士が衝突すればN-ワゴンは非常に安全性が高いと思いますが、トラックは除くとしても1トンから2トンクラスの乗用車と衝突した時に、小さく軽いというのはやはり不利になります。

ドアやリアゲートの厚さもCX-8のそれに比べると頼りない感じは否めませんし、そういうところが気になる人は普通車を選ぶべきかも知れません。車の出来が良いのは間違いありませんが、この心配は尾を引きそうです。


■N-WGNのユーティリティー


新型N-ワゴンは2段に仕切れる荷室を採用しており、荷物の状況に応じて使い分けることが出来ます。

リアシートを前にスライドすれば買い物かごをそのまま載せることが出来るスペースがあり使いやすそう。その状態でもリアシートの足元は不満ありません。


■N-WGNの見積もり


見積りは試乗したLのNA、FFモデルでお願いしました。

オプションはセカンドカーとして最低限のレベルとし、ナビ(ベーシックな194VFI 約13万円)、ETC、LEDライト、フロアマット、ライセンスプレートを選択。嫁さんが一人で高速道路に乗ることはほぼ無いので、ETCはカットしても良かったかも知れません。


その他、車検無し3年間の点検・オイル交換等がセットになったメンテナンスパックを付けて、乗り出し価格は約175万円。残クレは3年で残価率53%、5年で残価率38%とのことでした。


値引きについては(当然ながら)厳しく、車両本体価格から3万円引きでした。これがもし本気の商談であれば車両本体価格から5万円引き+オプションサービス程度でしょうか。

車はサイズや排気量が半分なら半額になるわけではありません。小さくてもエンジンやミッションの仕組みは一緒ですし、安全装備も一緒。衝突安全などシャーシの開発ではサイズの制約がある中で普通車と同等の基準を満たすためには、むしろ軽自動車の方が大変でお金が掛かると思います。

発売されたばかりであることや、車の出来の良さ、安全装備の標準化等、N-ワゴンはどう考えてもコストが掛かっているため、むしろ安すぎるくらいだと思います。


■N-WGNのおすすめグレード


もしこの記事を読んでくださっている方が、私のようにセカンドカーとしてN-ワゴンを検討されてましたら、おすすめは試乗車と同じ、L・Honda SENSING(FF 133万円、4WD 146万円)になります。FF、4WDは必要に応じてお好みで。雪が降ったら乗らない、という割り切りでFFを選ぶのもありだと思います。

もし、3年、5年で乗り換えるならリセールを加味してターボの方が良いかも知れませんが、個人的にはセカンドカーなら不要です。車をコスパで選ぶのは正直好きではないですが、ことセカンドカーという目的では手頃な値段で総合的な性能が高く、2019年においてN-ワゴンは文句なしだと思います。


■さいごに


嫁さんがCX-8でランチに出かけるには大きいだの乗り難いだの不満タラタラなので、予算200万以下(もし残クレなら月3万以下の支払い、ボーナス払い無し)でセカンドカーを検討しています。

そんな中、お盆休みにふらっと立ち寄ったディーラーで運よくN-ワゴンに試乗することが出来ましたが、乗ってびっくり、動的質感にこだわりがある私も、N-ワゴンは思わずうなる出来の良い車でした。

正直アンダー200万の車選びは中古車も含めるとけっこう選択肢は多い。また、もう少し予算を上げてロードスターなど、より走りが楽しい車を買ってライフスタイルを充実させるも良し。絶対にセカンドカーが必要なわけでもないし、CX-8を乗り換えるという選択肢もあります。そうなると当然車選びは厳しくなりますが、もしコスパ重視で選ぶなら、他の選択肢は思い浮かばない。それくらいN-ワゴンはケチのつけようがない車でした(よって軽自動車を選ぶなら他の軽は比較検討しない)

強いて不満を上げるとしたら、こんなに出来が良い軽自動車が作れるなら手頃な値段でデザインと走りが楽しい普通車も作って欲しい。もうすぐフィットなどもモデルチェンジしますし、ヴェゼルもモデル末期ですね。次期型のC-RVも日本人向けのデザイン(と内装の質感アップ)になれば、気になる存在になると思います。

以上。

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