MAZDA3をベースに開発され、7世代としては初のCXシリーズとなるCX-30
今回はCX-30の価格をベースに他のCXシリーズとの違いや選び方、世代別のおすすめ車種をご紹介したいと思います。
出典 MAZDA CX-30 欧州仕様車
CX-30の価格
CX-30の価格はまだ正式に発表されていませんが、某新聞社の情報によると次の通りです。
※発表前のため変更になる可能性があります。
〇SKYACTIV-G 2.0
20S FF 2,392,500円
20S PROACTIVE FF 2,612,500円
20S PROACTIVE Touring Selection FF 2,733,500円
20S L Package FF 2,794,000円
〇SKYACTIV-D 1.8
XD PROACTIVE FF 2,887,500円
XD PROACTIVE Touring Selection FF 3,008,500円
XD L Package FF 3,069,000円
〇SKYACTIV-X 2.0
X PROACTIVE FF 3,294,500円
X PROACTIVE Touring Selection FF 3,415,500円
X L Package FF 3,477,100円
※AWDは236,500円高
出典 MAZDA CX-30 欧州仕様車
次に売れ筋と思われる20S FFで他のマツダ車と比較します。
まずはCX-30の先代とも言えるCX-3と比較。
CX-30とCX-3を比較
〇CX-30
20S 2,392,500円
20S PROACTIVE 2,612,500円
20S L Package 2,794,000円
〇CX-3
20S 2,127,600円
20S PROACTIVE 2,332,800円
20S L Package 2,566,080円
CX-3は各グレードでCX-30より約25万円安くなります。
CX-30はCX-3の後継車種とも言われていますのでCX-30発売後にCX-3を購入される方は少ないかも知れませんね。
個人的にもCX-30とCX-3でしたら価格上昇分を踏まえましても広くなった後部座席やMAZDA3と同レベルの高い質感。安全装備やマツコネの進化、おそらく乗り心地や静粛性も別物になっていると思いますので断然CX-30がおすすめです。
ただし!
約25万円の差はあくまでも定価ベースの話しです。デビューしたばかりのCX-30の値引きはほぼ期待できないのに対し、モデル末期のCX-3は20万円以上の大幅値引きが期待できます。
CX-3のデザインが気に入られた方や、コスパ重視の方はCX-3がお得に買えるチャンスかも!?
出典 MAZDA CX-30 欧州仕様車
続いて強力な身内のライバルとなりそうなCX-5と比較。
CX-30とCX-5を比較
〇CX-30
20S 2,392,500円
20S PROACTIVE 2,612,500円
20S L Package 2,794,000円
〇CX-5
20S 2,570,400円
20S PROACTIVE 2,802,600円
25S L Package 3,018,600円
※CX-5は20SにLパケがないため25SのLパケで比較します。
CX-5は各グレードでCX-30より約18万円高くなります。
CX-30に対し18万多く支払うと一クラス上(ただし6.5世代)のCX-5が買えるのは悩ましく、CX-30のシェアを食い合う強力なライバルとなりそうな予感です。
7世代と6.5世代や6.9世代ともいわれるCX-5について少し補足しますと、2代目CX-5のデビュー当時、デザインは7世代を先取りし、エンジンやシャーシ、マツコネ等は6世代の進化型を採用された形であったことから6.5世代と言われています。
MAZDA3に試乗しインテリアの質感や動的質感の高さ、マツコネ等の変更内容を体験した感想を述べますと、6.5世代のCX-5やCX-8に対して7世代の進化は
(価格アップを踏まえましても)賞賛に値すると思います。
MAZDA3をベースに開発されるCX-30についても、これらの観点ではCX-5よりも上回っている部分も多いはず。
マツダ車のラインナップにおける車格的には本来CX-5 > CX-30となりますが、6.5世代のCX-5と7世代のCX-30ではCX-30の方が優位な部分も多いと思います(CX-30発売時点ではほとんどの要素でCX-30が上かも知れません…)
CX-30とCX-5を比較した場合、ここまでの話しではCX-30に分があるように感じますが、CX-5はCX-30に比べ全長で150mm大きく、45mm幅広いという大きなメリットがあります。
CX-30のカップルディスタンス(運転席と助手席の間隔)は750mmとCX-5と同じとされていますが、全高はCX-30の1540mmに対してCX-5は1690mmもあります(MAZDA3の全高は1440mm)頭上空間や視界の良さによる広々感や解放感はCX-5の方に大きなアドバンテージがあると思います。
全高の違いについては立体駐車場を利用される方はCX-30にアドバンテージがありますが、CX-30はSUVというよりMAZDA3の車高を上げたクロスオーバーのようなスタイル。パッと見の大きさの違いによる立派感は全高が高いCX-5の方が上と思われます。
ホイールベースに関してもCX-5の方が45㎜長く(実際に乗ってないので何とも言えないところではありますが)一般的にホイールベースの45㎜の違いはリアシートの足元スペースにそれなりの差が出る数値です。
ファミリーカーとしてのニーズにも応えるCX-5に対し、CX-30はCX-3と同じくパーソナルカーの色合いが強い車です。
乗り心地に関してもCX-30が車軸式に対してCX-5は独立懸架(マルチリンク)を採用。大きな段差を乗り越えた時の衝撃の入り方はCX-5の方がマイルドだと思われます。
この2台を比較した場合、2人乗り中心の方はCX-30の方が良いと思いますが、3人以上で乗ることが多い方は一回り大きく乗り心地も良い(かも知れない)CX-5は魅力的。
値引きの差を含めると価格差はさらに小さくなります。
子育て世代としての経験上、リアシートの狭さは後々不満になることが多いのでサイズ感の違いは十分留意してください。
せっかくなのでCX-8とも比較しましょう。
サイズや性格が違うから比較するのはおかしい?
CX-5からCX-8に乗り換えた経験を踏まえても、CX-30とCX-5を比較するならCX-30とCX-8を比較する価値は十分にあります。
むしろCX-8との違いを正しく把握して選ばないと後悔する可能性すらあり。
個人的に300万円前後の車を買うときは、50万~100万円の違いならホントに気に入った車を買った方が満足度が高いと思います。
CX-30とCX-8を比較
〇CX-30
20S 2,392,500円
20S PROACTIVE 2,612,500円
20S L Package 2,794,000円
〇CX-8
25S 2,894,400円
25S PROACTIVE 3,256,200円
25S L Package 3,758,400円
※CX-8には20Sの設定がないため、25Sで比較します
さすがにCX-30とCX-8では価格が結構違います。
CX-8の方が巣のグレードで約50万円高く、プロアク比で65万、Lパケ比では約100万円も違います。
比較の仕方としては同グレードでは予算感が大きく変わりますので、追加で50万~100万が出せる方以外は候補とはならないかも知れません。
ただ、CX-30のXD LパケやX Lパケを検討中の場合、値引きの差も含めると比較のテーブルに乗ってくるのではないでしょうか。
CX-30に対するCX-8の長所、短所的なところはCX-8はCX-5と同じ6.5世代となりますので重複するところは割愛します。
それ以外のCX-5との違いを上げると、まずシートが2つ多く7人乗れます。
個人的に5人家族(5人以上で車に乗るとき)に5人乗りの車は狭い、圧迫感がある、リアシート中央のシート形状から乗り心地が悪い等々の理由でおすすめ出来ません(キッパリ)
基本的に4人以下で乗るならCX-30で問題無しですが、年に数回5人以上で乗るとか、リアシートの人にも快適に過ごしてもらいたいとなると俄然CX-8を選ぶ価値があります。
また、CX-8のシャーシやサスペンションは北米向けCX-9をベースとしており、乗り心地や静粛性の高さはCX-5に比べても一クラス上の快適性を実現しています。
CX-8は乗り心地のゆったり感に効くホイールベースも2,930㎜と長く、7世代のCX-30と比較してもゆったり感や快適性においてはCX-8の方が優れる可能性が高いと予想しています。
広いリアシートや、イザという時に活躍する3列目シートの存在を含め、CX-30検討時は忘れずにCX-8もチェックするのがおすすめです。
世代別おすすめCXシリーズ
最後に初代CX-5からCX-8に乗り換えた経験を踏まえて、もし自分が予算300万から400万円の範囲でマツダのSUVを買うならどれを選ぶか?についてご紹介します。
もし今自分が20代で独身だったら、、迷いなしにCX-30を選びます。
強いてあげればロードスター等、もっとパーソナルなところに振りたいところですが、ユーティリティーも考えSUVの中で、となると設計が新しくサイズ感の手頃なCX-30が最良の選択だと思います。
もし自分が20代で結婚していたら、、同じくCX-30を選びます。
子どもが出来るとCX-30では手狭になる可能性がありますが、可能性の話しをすると切りがありませんし、その時は乗り換えるという判断で良いと思います。
余談ですが、チャイルドシート/ベビーカー世代のSUVは正直おすすめ出来ません。
車高の高いSUVで子どもをチャイルドシートに乗せるのは小柄なお母さんにとって苦行です。
また、帰省など長距離ドライブなどで赤ちゃんがぐずったり、うんちをしたり、食べ物をこぼしたり、、と言ったときに室内スペースの広さはモロに効きます。
子どもが6歳以上になってジュニアシートに上がっても、リアシートが狭い場合は子どもの足が前席のシートバックに当たりうっとうしい。
子どもの足がシートに当たったくらいで心が狭いなと思われるかも知れませんが、仕事や子育てに追われる中、数少ないリフレッシュとして気持ちよくドライブしている最中にシートの後ろからキックされるのはゲンナリするものです。
※「蹴っちゃだめよ!」というと面白がってますます強く蹴ってくる時期でもあります。
もし自分に子どもが出来ていたら、、前述の理由で子どもが3歳以下の場合はSUVを選びません。。
実際、私がCX-5に乗り換えたのも下の子が5歳か6歳の時でしたし、CX-30のリアシートスペースにチャイルドシートやジュニアシートは正直狭いと思います。
もし自分に子どもが出来ていたら、、これはまさしく今の私の家族構成ですが、下の子が6歳以上の場合は3列シートのCX-8を選びます。
4人以下ならCX-5でもいいのでは?と思われるかも知れませんが、CX-5からCX-8に乗り換えた体験を踏まえますと、リアシートが快適でイザという時に7人乗れる価値は想像以上に大きく感じました。
例えばジジババと一緒に車で旅行に行く。子どもの友達も一緒に遊びに行くといった時に3列目シートがあるのと無いのでは車の使い方からして変わってきます。
4人でしか乗らないから5人乗りでOKはおそらく7人乗りの車に乗ったことがない方の意見が多いのでは(雪道はFFで十分という意見もFFでは登れない山道を走った経験が無い人に多い)4人しか乗らない人も7人乗りの車を持つと、多人数乗車で利用する機会が増えるというものです。
4人で乗る場合でも、リアシートで足が組める広さを知ってしまうと、例えリアシートに乗るのが子どもメインだとしても後席の広さや快適性はその後の満足性に大きく関わりますとお伝えしたい。
もちろん、子どもが小さく手狭になったら乗り換えるという予定でCX-30を選ぶとか、都内で駐車場等が狭いからという方はCX-30一択です(走り重視や新し物好き、マツコネが我慢ならん!とかも)
ただ、もし予算的に+50万円が何とかなりサイズ感が支障ないのであれば、CX-8も忘れずに候補リストに入れてもらうとより満足度が高い車選びが出来ると思います!
以上。