こんにちは、ハマジです。
少し大きな車を購入するときに気になるのが燃費などの維持費の問題。
特にコンパクトクラスやハイブリッド等、燃費性能に優れる車からCX-8への乗り換えを検討される方にとって、ランニングコストの違いは少なからず気になるのでは無いでしょうか。
ということで今回はマツダCX-8の燃費を中心に、1年間乗って分かった2.2ディーゼルの実燃費や、燃費が良くなる走り方などをご紹介したいと思います。
CX-8の燃費計
始めにCX-8の燃費に関するメーター表示からご紹介します。
メーター内のマルチインフォメーションディスプレイに表示される瞬間燃費メーター(3連メーター右端の針が左右に揺れているところ)は走行中の消費燃料から瞬間燃費を算出し表示します。
坂道を下っている状態など、燃料を消費せずに走っている時はリッター20km以上の良い数値を表示。反対に発進加速や坂道を上っているなど、アクセルを踏み込みながらもあまり速度が上がらない状況では燃費的に悪い数値が表示されます。
※時速が約5km/h以下になると0位置を指します。
※表示される数値は周囲の状況、走行条件などにより、正しい数値を表示しないことがあります。
参考までに数値で表示される「平均燃費」は車購入時、または過去のデータをリセットしたときからの累積走行距離と累積消費燃料から、約1分間毎に平均燃費を算出して表示します。
また、数値で表示される「瞬間燃費」は走行しはじめてから、約2秒毎の瞬間燃費を消費燃料から算出して表示します。
CX-8のエンジンラインナップ
次にCX-8のエンジンラインナップについて。
CX-8のエンジンは2.5リッターガソリンNA(レギュラー)2.5リッターガソリンターボ(ハイオク)2.2ディーゼル(軽油)の3種類がラインナップされています。
必要十分なパワーと軽快感に優れる2.5リッターNA、トルクフルで燃料代も経済的な2.2ディーゼル、パワフルかつ最も上質な2.5リッターターボ。
言い方を変えると、あまり飛ばさない人は2.5リッターガソリンで十分。距離を走る人やトルクが欲しい人はディーゼルが、上質さを求めるなら2.5リッターガソリンターボがおすすめ。
CX-8にはハイブリッドこそありませんが、それぞれ魅力的なエンジンだと思います。
それぞれのスペックと燃費は次の通り。
2.5ガソリンNA
25S PROACTIVE 6人乗り FF
車重 1730kg
燃料タンク 72L
SKYACTIV-G 2.5
最高出力 190ps/6,000rpm
最大トルク 252Nm/4,000rpm
無鉛レギュラーガソリン
WLTCモード燃費:12.4km/L
WLTC市街地モード:9.8km/L
WLTC郊外モード:12.6km/L
WLTC高速道路モード:13.9km/L
2.5ガソリンターボ
25T PROACTIVE 19インチ 4WD
車重 1860kg
燃料タンク 74L
SKYACTIV-G 2.5T
最高出力 230ps/4250rpm
最大トルク 420Nm/2000rpm
無鉛レギュラーガソリン
WLTCモード燃費:11.6km/L
WLTC市街地モード:8.4km/L
WLTC郊外モード:11.7km/L
WLTC高速道路モード:13.8km/L
2.2ディーゼル
XD PROACTIVE 19インチ 4WD
車重 1880kg
燃料タンク 74L
SKYACTIV-D 2.2
最高出力 190ps/4500pm
最大トルク 450Nm/2000rpm
軽油
WLTCモード燃費:15.4km/L
WLTC市街地モード:12.5km/L
WLTC郊外モード:15.3km/L
WLTC高速道路モード:17.5km/L
車両価格は高くなりますが、トルクと燃料代に優れるのがディーゼルの特徴です。
CX-8の実燃費
納車されて約1年間乗ったCX-8 2.2ディーゼルの燃費は、満タン法でカタログ値の6割~7割という形です。
一例を挙げると以下の通り。
市街地:11㎞/L
郊外:15㎞/L
山道:8㎞/L
高速道路:14km/L
外気温:23度
エアコンON、4人乗車
郊外を60㎞~80㎞程度で流している時が最も燃費が良く、メーターの平均燃費表示でリッター20㎞以上を出すこともそれほど難しくありません。
逆に渋滞や市街地では当然燃費が悪くなります。走り方次第ではありますが、アップダウンのある山道をエンジンを回して気持ち良く走るようなシーンもリッター5㎞~10㎞あたりまで悪化します。
外気温の影響も大きく、ディーゼルの場合は冬場に低下し、真夏もエアコンの使用率が上がるため燃費が悪くなります。
ただ、広島においては酷い渋滞にでもハマらない限り市街地を含めリッター10㎞を下回ったことはありません。ガソリンに比べ軽油の安さもあり、経済的に助かっています。
高速道路での燃費は時速80㎞で走っている時がもっとも良く、100㎞、120㎞と巡航速度を上げるに従い悪化します。
各速度におけるエンジン回転数は100㎞/hで約1,900rpm、120km/hで約2,300rpm、
140㎞/hで約2,700rpmとなっています(実際に140㎞/hで巡航した訳ではありません)
CX-8 2.2ディーゼルの燃費を良くする走り方としてはそろそろと加速するより、早めに速度を作り巡航速度に乗せる方が燃費が良くなります。
燃費燃費であまりにチンタラ走るのは後続車にも迷惑というもの。2000rpm程度まで回し早めに6速に入れ、軽負荷をキープして走ると燃費が良くなります。
パワーウェイトレシオと加速性能
スカイアクティブD2.2ディーゼルSH-VPTS型エンジン 2188cc、直列4気筒ターボエンジンは4500回転時に最高出力190馬力を、2000回転時に最大トルク45.9kgmを発生します。
エンジン性能曲線の特徴としては低めの回転数から中間域にトルクのピークがあり、
街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりに回るバランスの取れたタイプです。
車の速さを知るための指標としてよく使われるパワーウェイトレシオ(車重に対する馬力の大きさ)はCX-8の重量を約1.8トンとして計算すると1,800㎏/190ps=約9.47kg/psとなります。
参考までに日産GT-Rのパワーウェイトレシオは2.84kg/ps(GT-R NISMO 2020モデル)アルファード2.5リッターガソリンは約10.55kg/psです。
ここで3列シートSUVとしては走りが良いとされるCX-8 2.2ディーゼルと、ベーシックな2.5リッターガソリンを搭載するアルファードのパワーウェイトレシオが約1kg程度しか変わらないことについて「ん?」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。
余談になりますが、アルファードの2.5リッターガソリンエンジンのスペックは最高出力 182ps/6000rpm、最大トルク 235Nm/4100rpmと馬力だけでしたら2.2ディーゼルと大差ありません。
なのでパワーウェイトレシオで比較するとあまり変わりなく見えます。
では、加速性能も同じくらいなのかと言えば、そうではなく。
CX-8の2.2ディーゼルは2,000rpmという低回転域から450Nmという強力なトルクを発生し、発進加速や高速道路を100km/hで巡航しているような場面からも力強く加速します。
たいして、アルファード2.5の2,000rpm時の最大トルクは200NmとCX-8のほぼ半分。この低回転のトルクの差が走りの余裕や加速性能の違いを生み出しています。
アルファード2.5は遅い?
なお、アルファード2.5が遅いかと言われれば、静粛性の高いエンジン/遮音性能とエンジンの美味しいところを上手に使うCVTの制御の上手さもあり、街中をフツーに走っている限り遅いと感じることはありません。
CX-8に比べると多少のピッチングこそありますが、軽快感があり橋りやすく感じます。
違いが出るのは60㎞以上などスピードが出ている時に登坂で追い越しを掛ける時など。
試乗でも確認しましたが、CX-8のディーゼルがトルクを活かし余裕綽々で加速するのに対し、アルファード2.5はアクセルを深く踏み込んでもエンジンが騒がしくなる一方で加速は物足りない印象でした。
高速道路を走るとその印象の差はさらに大きくなるでしょう。
CX-8の燃費とおすすめのエンジン
先日は自宅から郊外の産直市までドライブに行きましたが、往路が登坂中心で気持ちよく走ったこともあり燃費はリッター約11㎞、復路は下り坂が多く、流れも良かったのでリッター13まで伸びました。
CX-8 2.2ディーゼルの燃費に関して、私の生活環境では約リッター12㎞です。
郊外に遊びに行ったり高速道路を利用すると平均してリッター15kmは走るためもう少し良くなります。
燃費運転は一切心がけておらず、むしろ山道などでは運転を楽しんでいることを考慮すると、燃費には非常に満足しています。
瞬間燃費計や平均燃費を見て良い燃費が出た時は思わずうれしくなりますが、せっかく好きな車を買ったのでしたら気持ちよく走りたいものですね。
私のように走り重視の方は2.2ディーゼル、あるいは若干ランニングコストは上がりますが
静粛性が高く上質なフィーリングの2.5ガソリンターボがおすすめです。
以上!