こんにちは、ハマジです。
11月16日は先日解禁したばかりの松葉カニを目的に、鳥取県は境港まで松葉カニを買いに行ってきました。以下、カニカニ日記でございます。
この日、家族はあいにく別の予定があったので私一人の鳥取ドライブです。家族で行けばどこでランチを食べるかであったり、温泉でも入ろうかという話になりますが、ヒトリストは違う。
境港は18歳で車を買ってから毎年のようにカニを買いに行ってますので、正直境港界隈は観光したいところが残っていません。ならば、無駄銭は極力控えるのが吉。昼食は持参した嫁さん特製おにぎり。カニを買ったらサッサと帰るというストイックな行程です。
8時過ぎに境港水産直売センターに到着。
まずはここから、いくつかのお店で買う予定です。
鳥取境港にはおすすめの松葉カニスポットがいくつかあります。過去記事でもご紹介してますので興味のある方は「松葉カニ」のラベルの付いた記事を参考にしてください。
1杯7万円のカニ、五輝。
初セリでは1杯500万円という値段が話題になりましたが、いったい誰が買うのでしょうか。清水の舞台から飛び降りれば買えないことはないですが、着地で大けがをすることは目に見えています。心の中で「金持ちはうらやましーなぁ、チクショウ」と捨て台詞を吐いて他の売り場へ。
庶民代表のハマジにはこれくらいのカニ(左のサイズで1杯500~600グラム)で十分。距離的に何度もイケないので、私は1杯ドカン!よりもそこそこのサイズのカニをたくさん買って量を食べたいのです。
境港水産直売センターは観光客向けで高いという説もありますが、実態はお店によってかなり違います。何も言わなくても1000円以上まけますよ!という値引きありきの値付けのお店から、初めからお安く設定されている店舗など、性格はさまざま。目利きができれば楽しめます。
私は元魚屋だけに魚は多少分かりますが、カニの目利きは未だに難しい(安いカニは必ず理由があります)なので、カニの選び方や、ぶっちゃけ地元の人はどこで買います?あそこの店どう思います?脂が乗ってるのはいつ?等々、カニのプロとのカニ談義は非常に楽しい勉強時間なのであります。
授業料という訳ではありませんが、色々教えてもらったお店でカニを買ったら松葉カニの爪をいただきました。もちろん、完全に旨いです。
次のお店は日吉津ジャスコ内の新鮮市場。時刻は9時20分ですが9時半開店のため嫁さんが持たせてくれたバナナでも齧って時間をつぶします。バナナの量がゴリラの餌並みとなっていますが気にしない事にしましょう。
日吉津新鮮市場で良いカニがあればココで終了の予定でしたが、あいにくこの日は目当てのカニが無く。米子方面に戻りプラント5へ行ってみました。
この日のプラント5のカニは大当たり。
けっこうなサイズの活松葉カニが1杯2,580円と超絶お買い得価格です。恐らく2019シーズンでこれ以上安いカニは出ないでしょう(松葉カニは年末に向けて相場が上がる。それ以降も漁獲制限があるため解禁直後が比較的相場が安い)
独自の基準で厳しくチェックし、厳選した松葉カニを3杯ゲット。その他に親カニや山陰名物なんとかカレイ(名前ど忘れした)やらを買いました。
この日購入した松葉カニは合計8杯、財布の有り金全部ぶっ込んでカニに変えました。小遣い日までどうやって過ごすかは考えないことにする。
おにぎり&バナナをかじりながら帰路へ。
自宅には2時過ぎに到着しました。5時出発で疲れたのでシャワーを浴びて1時間ほど昼寝し、スッキリしたところでカニ料理を作り始めます。どうですかこの景色は。
塩ゆでの前に冷水に浸けてカニを〆ます。
こうすることで旨みを逃がすことなく茹でることができます。アーメン。
(浸かってないカニは場所を入れ替え情け容赦なく締め上げてます)
〆たカニは沸騰したお湯に入れて再沸騰してこのサイズなら25分から30分ゆで上げます。茹で時間が足りないと、大事なカニ味噌がシャバシャバになったりします。翌日カニが黒くなっていたら茹で時間が足りないのでもう少し長く茹でるようにしましょう。
塩ゆでの茹で加減は1リットルの水に対して20gの塩を入れます。が、ウチは嫁さんが塩分に敏感なので16グラムにしてます。わたしは20g入れたいのですが、毎回嫁さんからの「体に悪い」私の「いや、もう少し塩分が多い方が甘みが引き立って旨い」の喧々諤々の議論が繰り返されます。
茹で上げた松葉カニです。茹でた後は流水で灰汁を流します。
この時、冷水に3分程度浸けるとカニの身の身離れが良く、みずみずしくなります。水に付けたからと言ってそんなに味が悪くなる訳でもありません。が、私はどちらかというと茹でたてが好みです。アツアツか、冷水で〆るかはお好みで。
じゃじゃん!松葉カニの刺身です。
流水にさらすと花が開いて美しいですね。身が透き通っているのも活松葉ならでは。
参考までに、カニ旅館などで松葉カニの刺身はもう少し白いと思いますが、あれは流水にさらしてから時間が経っているから。カニの刺身で一番触感が良いのは刺身にして15分以内です。こういうのはその場で捌いてくれる料理屋さんでしか食べることはできませんが、べらぼうに高いのが普通。なので、私は自分でやります。
お前は元魚屋だから作れるんだろ?と思われたかもしれませんが、カニの刺身は案外簡単。殻に切れ目を入れたら、スプーンで身がちぎれないように殻から剥がすだけ。包丁さばきは不要です。是非お試しください。
松葉カニの外子です。内子が有名ですが私は外子も大好き。シンプルに醤油やポン酢でいただきます。完全に旨いです。異論は一切認めません。
年内しか獲れない松葉カニの親カニ(メス)の内子です。今年は親カニが若干高めなので境港から嫁さんに「親カニは無しでもいい?」と聞いたら、「少しくらいは食べたい」とのこと。よほど美味しかったのか、アツアツを唸りながら食されていました。
親カニのほぐした身は蟹チャーハンとか。
長女のお気に入りはカニみそご飯。
私はオッサンらしく、酢の物で。日本酒が進みます。
私は一度カニを買いに行ったら2~3日カニを食べ続けるスタイル。
これは翌日分です。
当日は大きめの松葉カニを2杯いただきました。お味の感想は見た通りです。ご推察ください。長男はカニに興味が無いので焼き魚を。長女はカニが大好きなので嫁さんよりも食べていた気がする。
子どもの頃からこんなの食べたら大人になった時大変ですよ、と思わないことも無いですが、私自身小さい頃からカニを食べており、大人になってからも仕事を頑張る等でそれなりに旨いカニを食べることができています。なので、これも目標の一つと考え頑張っていただければ幸いです。
気になるこ今回のカニ費用は締めて1万5千円チョットです。これに鳥取まで往復400kmのガソリン代が3,000円弱(高速は使いませんでした)この日食べた分のカニ代は5,500円くらいですが、同じ内容をお店で食べたら、、と考えるとずいぶんお得だと思います。
2020年シーズンの松葉カニも最高でした。
以上!