お正月に読んだ車関係の記事で個人的に面白いと感じた物をご紹介します。
のっけから余談で申し訳ございませんが、私はyoutubeをやってるクセに自分がyoutube見る時間は非常に少ない。
何か調べ物をする際のテキスト・写真メディアと動画の割合は95:5くらい。理由は個人的論文含めテキスト系の方が情報が多くリードタイムが節約できるからです(娯楽目的でyoutubeを見る時間はゼロ。Amazonプライムとかの映画やドラマは見ます)
トレンド的には動画ファーストになりますが、自分が出す動画に関しては引き続きマニアック系のスタンスとしたいと思います。
以上。
以上じゃねぇ、本題に触れてなかった。
正月休みに読んだもの、その1
ボルボ・カー・ジャパン社長が語る…「指名買い」が増えたワケ
URL:https://gentosha-go.com/articles/-/23451
幻冬舎のボルボ・カー・ジャパン社長の解説記事です。
ベンツ等のプレミアムブランドオーナーの年齢は50代前半、世帯年収は1,300万~、購入価格は500万(全て中央値)日本の輸入車の年間販売台数は約30万台と数値で語る記事は分かり良いですね。
自動車メーカーでここまで分かりやすく、数値で語るブランドはボルボジャパンくらいなのでは。この記事は全6巻構成となっていますが、面白いのでもちろん全部読みました。で、読むのにかかった時間は6記事すべて合わせても10分掛かってないでしょう。これが動画だったら10分に納めるのはすごく難しいか、めっちゃ早口になるはず。そういう意味でテキストはまだまだ強いと思います。
で、この記事に付け加えますと、政府統計より日本の世帯年収1,300万超はザックリ5%。一方で世帯年収の平均は約550万、中央値は約430万。それを考えると、国産メーカー/大衆ブランドが500万円以上の車を数売るのは如何にハードルが高いか分かります。
車は300万円も出せば基本的な性能は満足できる工業製品。それ以上の予算を出してもらうには、他社とは違う何らかの付加価値が必要です。それが走る・曲がる・止まるの動的質感(走行性能)なのか、デザインなのか、品質なのか、ブランドや歴史なのか。おそらく全部だと思いますが、各社の戦略と今後の状況が楽しみです。
正月休みに読んだもの、その2
車の値段と言えば個人的にマツダの次期ラージアーキテクチャーである、直6エンジン/FRプラットフォームの動向が気になります。
果たして次期CX-5やCX-8は庶民でも買える車で発売されるのか。
現在の答えはこちら。
マツダ藤原副社長「現在CX-5の2.2ディーゼルにお乗りの方々が買い換えやすい価格で提供するのが基本である」
出典:マツダ2020年3月期決算説明会スピーチ
URL:https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/presentation/files/speech_191101_j.pdf
2020/01現在、CX-5 2.2ディーゼルモデルのの価格帯はボトムで293万円~トップレンジで398万円となっています。次期直6FRのCX-5が現在のボトムレンジと同じ価格である300万前半で発売されたら、これは文句なしに安くて性能が良い。買わなきゃ損というレベルで私は絶対に(ほとんど同じ性能で+30万円くらい高いであろうCX-8を)買うハズ。
一方で次期直6FRのCX-5の価格が400万スタートとなった場合、これは微妙です。正直直6が必要かと言われたらそうでもない。直4でもメルセデスのように200PS/500Nm(ただし、あっちはアドブルー式で若干高くなる)で出してくれたら何の不満もなく。FRに関してはFFベースでも後輪により多くトルクを配分するスポーツAWDで良かったのでは、とさえ思います(トヨタGRヤリスがオンデマンド型でありながら前後30:70に可変するとんでもないAWDを出してきたのも羨ましい)
直6・FRの次期CX-8が400万円スタートで、ミドルレンジは混みこみ500万円超ですと言われたら、私はきっと悩む。んで、たぶん買うような気もしますが、国内市場的には先の通り500万の車は相当ハードルが高く、残念ながら数は出ないと思います。
欧州プレミアムメーカーの販売価格中央値が500万円という状況で、現在のマツダ販売店や客層には400万、500万円という車両価格は優しくないはず。また、そんなに短期間で客層は変わらないため、良い車であっても数は出ない。数が出ないということは売上はさして上がらず。本体だけでなく協力会社も景気が悪くなり、広島の街は…やめてくれ。
正月休みに読んだもの、その3
車の単価とくれば、それを購入する人の収入、世帯年収が気になります。世帯年収はe-Stat(政府統計)で簡単に調べることが出来ますが、それよりもシンクタンク系のレポートの方が学びが多い。ちょっと古い資料もありますが、幾つかピックアップしておきますね。いずれも暇つぶしの読書におすすめです!
「家計の実質可処分所得の推計(2011~2018年)」
大和総研
https://www.dir.co.jp/report/research/law-research/tax/20190412_020743.pdf
「日本の格差に関する現状」
みずほ総合研究所
https://www.cao.go.jp/zei-cho/content/20150827_27zen17kai7.pdf
「副業・兼業の広がりの可能性」
みずほ総合研究所
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp181015.pdf
「日本人の価値観・消費行動の変化」
野村総合研究所
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/report/cc/mediaforum/2018/forum272.pdf
その他、年末に燃料添加剤を使い始めたことに関連して、ディーゼルエンジンや燃料添加剤、エンジンの燃焼関連の資料を読み漁りましたが、こちらはマニアック過ぎるので割愛します。
興味のある方はこちらの記事をどうぞ。
以上!