こんにちは、ハマジです。
先日視聴者さまからあるメールをいただきました。内容は私の動画がCX-8の購入の一つの決め手になったというもの。このようなメッセージをいただくことはけっこうありますが、今回はせっかくなので、どのような点が購入時の参考になりましたか?という質問をさせていただきました。
回答は、、
私の動画はディーゼルに関して良いこともそうでないことも正直ベースに紹介しているから、というご意見をいただきました。これはフラットな情報であると評価されうれしい反面、より一層正確な表現をしないといけないと身が引き締まる思いでした。
というわけで今回はマツダCX-8に2年2万キロ乗って分かった、間違いだらけの車選びについてご紹介します。
私が過去にご紹介した内容から、約2年乗って変わってきた考え方もあります。
マツダCX-8やマツダのディーゼルを検討中の方に、参考になれば嬉しいです。
それでは、さっそくいってみましょう。
チョイ乗りが多い人はディーゼルはやめた方が良いという間違い
マツダのディーゼルは初期型で何度かリコールがあったため、チョイ乗りが多い人はディーゼルはやめた方が良いと思われている方もいらっしゃるかも知れません。
私は、それは間違いであると思います。
もし、日常的に"チョイ乗り"しかしない人はガソリンを選ぶべきでしょう。ディーゼルの魅力は片道100キロ以上走るような長距離ドライブでこそ、本領を発揮します。市街地しか走らない。車を運転するのは15分以下、などのような使い方の場合、ディーゼル云々以前にもっと使い勝手の良いミニバンを選んだ方が良いかも知れません。
もし、マツダCX-8のスタイリングや走りの良さに魅力を感じている方で、ディーゼルとガソリンで悩まれている場合。チョイ乗りが多くても少なくとも月に数回は30分以上連続してドライブできるなら、ディーゼルを選ぶ価値はあると思います。
私はCX-8の前はCX-5に乗っていました。2台ディーゼルを乗り継いだ中で、ディーゼル特有の装置であるDPFの仕組みや、経年による変化については人一倍神経質な特徴を活かし、普通の人よりは辛口でチェックしてきたつもりです。
それは、私の動画をご覧になったことがある方の中には、燃料添加剤のレビューや最近ではOBDスキャナという、エンジンの状態をリアルタイムに確認する機能のご紹介などでご存知の方もいらっしゃるはず。
これまで私はディーゼルはすべてのユーザーにはおすすめしないスタンスでしたが、最近はライトユーザーの方にも安心してオススメできる方向に考えをあらためています。
理由は、私のCX-8自体がけっこうな頻度でチョイ乗りをしており、特に問題無いこと。私の車は妻が買い出しや子どもの習い事の送迎に利用するため、15分程度走って完全暖機しないうちにエンジンオフという使い方も多々あります。
1週間に5回以上そのような使い方をすることもあります。また、新型コロナウイルスの影響でこの1ヵ月はまとまった距離を走っていません。1週間に1回、30分以上乗る程度です。
このような使い方でも、全く問題ありません。
一般的に言えばディーゼルに推奨される乗り方、使い方で無いことは承知していますが、最新のスカイアクティブD2.2リッターディーゼルエンジンにおいては、それほど神経質になる必要はないと理解しています。
それでも心配な方は、私が過去にご紹介したディーゼルウェポンやマツダ純正のデポジットクリーナーなど、洗浄成分入りの燃料添加剤を使いエンジンをキープクリーンされたら良いと思います。
これらは1本2千円から3千円で購入できます。予防保守として走行距離5000キロ毎に1回使えばより良い状態で長く乗ることができるでしょう。今回メッセージをいただいた方の様に、ディーゼルで悩まれている方がいらっしゃれば、一つの参考になれば嬉しいです。
ディーゼルはお金が掛かるという間違い
これも良くある間違いです。
私がお世話になっている広島マツダさんの場合はオイル交換代はディーゼルもガソリンと変わりません。割安なオイル交換カードを使えば1回あたり、オイル、フィルター、工賃含めて約5,000円で済みます。
ディーゼルだから特段メンテナンスにお金が掛かるということはありません。
一方でディーゼルは燃費が良い分、購入時の車両価格は高くなります。よくある議論として、何年乗ったら元が取れるかというテーマがありますが、これも間違いが多いです。
購入時の車両価格の違いは、まず、購入時の重量税、自動車税、取得税、また翌年の減税も考慮すると、これだけでディーゼルの方が約15万円安くなります。
次に燃料代ですが、リッター当たり、レギュラーを140円、軽油を120円、年間走行距離を1万キロ、ディーゼルの燃費をリッター当たり13キロ、ガソリンターボの燃費を9キロとした場合、年間でディーゼルの方が約5万円も安くなります。
燃料代だけでも、2.5ガソリンターボに比べると、3年で15万円、5年で25万円、10年乗ると50万円違う形になります。
ディーゼルにはガソリンエンジンにはない仕組みとして、DPFというエンジン内部に堆積したデポジットを定期的に焼却する仕組みがあります。トラックの様に手動でオン・オフする必要はなく、自動で行われます。このDPFも故障すれば10万円前後の修理費が掛かりますが、私の知る限り走行距離10万キロ未満で壊れたという話は聞いたことがありません。もし、そのような事例があったとしてもオイル交換を怠ったなど使い方の問題と感じます。
最後にあくまでも個人的な見解になりますが、ディーゼルかガソリンかは、ランニングコストという消極的な理由で選ぶのではなく、どちらがより楽しめるかで選ばれた方が、その後のカーライフが楽しくなると思います。
マツダだから、、という間違い
マツダだからイマイチ、というのはマツダ本社所在地である広島県安芸郡府中町出身の私としては、ムカつく間違いの一つです。
私のCX-8は2年2万キロ以上走ってトラブルは全くと言ってよいほどありません。
輸入車はもちろん、トヨタと比べても遜色ない品質だと思います。
一方で正直に言うと、トヨタなどに比べますと、ディーラーの対応は店舗によってバラツキがあるのも事実だと思います。
また、私が乗っているCX-8はすこぶる快調ですが、最新型のマツダスリーでは液晶メーターに線が出る、燃料コックが浮くなどいくつかトラブル報告が散見されるのはやや残念です。
頑張ってください。
雪道を走らない人はAWD不要という間違い
マツダCX-8を買うと決めた時に悩ましいのが、2輪駆動か4輪駆動どちらにするかの問題です。
ここでも良くある間違いが、雪道を走るわけでもないのにAWDなんか要らないという意見です。
実は私もCX-8のAWDを買うまでは、間違えていました。
雪道はスタッドレスタイヤで十分。もし、スタッドレスタイヤで登れないような坂道も、チェーンを買えば良い。
今だから言えますが、これは、完全に間違いでした。
まずAWDを選ぶデメリットを上げると、AWD機構の代金として約20万円追加の出費が必要になります。また、燃費も若干悪くなります(数値にして5%以下とどうでもよいレベルですが)それから、数年に一度デフオイルの交換も必要になります。これも大した金額ではありません。
デメリットは以上です。
メリットとしては、AWDはGVCの仕組みが、四輪のタイヤ全てで作用するため、乗り心地が良くなります。また、風が強い日、雨で深い水溜まりを踏んだ時の安定感が全く違います。FFではハンドルをグッと握るような場面も、AWDは片手運転で鼻くそをほじりながら運転できます(鼻くそをほじった後はティッシュで手をキレイに拭いてください)
AWDのメリットはまだまだあります。
例えば、高速道路を普通に走るような場面も安定感や疲労感が違います。お金の部分で言えば、AWDの方が下取りが高くなるメリットもあるでしょう。予算が許せば是非AWDを選んでください。お値段以上の満足度があることは、私が保証します。
3列シートの車は運転がツマラナイという間違い
誤解を恐れずに言うとマツダCX-8は運転が楽しい車です。
全長4900㎜、重さ1.9トンもある大柄なSUVですが、ステアリングの切り始めから遅れなく車が反応し、ディーゼルやガソリンターボはその辺の車より軽やかに加速します。普通のドライバーが楽しく運転出来る操作感覚を持っています。
もちろん、MAZDA3やCX-30のような機敏なハンドリングはありませんし、CX-5に比べるとスローなハンドリングが気にならない訳ではありませんが、一昔前のミニバンのような、運転手をさせられる感覚は一ミリもありません。
私のように、家族との移動時間も大切にしたい。
でも、時々はドライバーとして運転を楽しみたいという方へ、全力でおすすめできる車だと思います。
間違いだらけの車選びは以上です。
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